民間の暗号資産企業への投資に特化した上場ファンドのC1 Fund Inc.(NYSE: CFND)は、リップル・ラボの持分が純資産の17.5%と最大となり、クラーケンの親会社ペイワード(Payward, Inc.)の16.9%を上回ったと公表した。
この組み入れ状況は、8月31日に開示された2026年第2四半期決算で報告された。XRPトークン運営会社であるリップル・ラボは、トークンではなく未上場株式として保有している。
リップル・ラボが保有最大となった理由
C1 Fundは、株式と同様に取引される、固定株数の公開型クローズドエンド型投資信託である。クラーケンやBitGo、Chainalysis、ConsenSysなど、11社の未上場暗号資産企業の株式を保有している。6月30日現在、純資産価値(NAV)は4260万ドル、1株あたりでは6.49ドルとなった。
同ファンドの組入先企業は増加しており、2025年末の7社から現時点では11社となっている。BitGoのプラットフォーム利用顧客は、前年同期比26%増の5833件。ペイワードの資金供託済み口座数は、同42%増の660万件であった。
リップル・ラボとペイワードの2社だけでポートフォリオ全体の3分の1超を占める。C1 Fund取締役会は最大300万ドルの自社株買いを承認している。7月までに24万9300株を買い戻しており、平均取得価格は1株3.31ドルと、1株あたりNAVのおよそ半値水準であった。
市場価格とNAVの乖離
CFND株価は2.87ドルで取引されており、ファンドの1株純資産価値6.49ドルに対して約56%割安で推移している。この乖離幅は、自社株買い時の平均価格(3.31ドル)よりも大きい。現時点での時価総額は約1910万ドルと、純資産価値4260万ドルの半分以下となる。
ポートフォリオ内の他2社、Blockchain.comとクラーケンも、規制当局に対して非公開で新規株式公開を申請した。BitGoは1月に新規上場を完了。リップル・ラボは上場計画を明らかにしておらず、C1 Fundの開示にも方針に関する記載はなかった。
リップル・ラボは、すでに一度C1 Fundにも利益をもたらした。リップル・ラボによる自社株の一部早期買い戻し時、C1 Fundは約1.5倍のリターンを得ている。
この利益は約4か月間で達成された。残る持分でも同様の収益が得られるかは、今後明らかになるリップルの上場計画次第となる。









