ChatGPTの開発企業OpenAIは16日、米ソフト開発新興企業Global Illuminationを買収した。OpenAI創業以来初の公開企業買収となり、買収総額などの詳細は非公表だ。
今後はGlobal Illuminationのチーム全員がOpenAIに参加し、ChatGPTを含むさまざまなプロジェクトに取り組む予定だ。Minecraftの類似ゲームとして知られるBiomesの開発元であるGlobal Illuminationは、フェイスブック、インスタグラム、YouTube、グーグルなどの大手企業のプロジェクトに携わったメンバーから成る。同社トーマス・ディムソンCEOはインスタグラムのエンジニアディレクターを務めていた。
今回の買収はMicrosoftによって投資された130億ドルを超える資金からと見られている。OpenAIは7月ユーザーによる悪用を受けて、サブスクリプションユーザーの機能GPT-4の「Bing」機能へのアクセスを削除していた。同社は数年前から新興のAI企業や組織に投資するためのファンドや助成金プログラムを運営している。
一方、同社は経営には難航しているもよう。印メディアのFirstPostの12日の報道によれば、Open AIはChatGPTの運営に日々70万ドルのコストを割いており、十分な収益を上げられておらず、損失額は540億円に上るという。Open AIは2022年、3,000 万ドルの収益を上げている。サム・アルトマン氏は投資家に対し、同社は収益を今年2億ドル、24年には10億ドルに引き上げるつもりだという。しかし、ユーザー数は6月と比較して7月は12%減少し、15億人までに減少。ユーザーの減少には無料の生成系AIの台頭が起因していると見られる。同社は人材の流出にも悩んでおり、競争相手にスタッフが奪われる事例が増加している。
OpenAIは7月、同社の新自然言語処理AIモデルGPT-5の商標権を米国特許商標庁(USPTO)に提出していた。GPT-5は画像・音声・言語解析に対応する対話型マルチモーダルAIモデルになると見られる。なお、同社からのGPT-5に関する声明は出ていない。OpenAIは、「言語モデルを使うためのダウンロード可能なコンピュータプログラムやソフトウェア」から、「人間の話し言葉やテキストの人工生成」などとして申請。USPTOのデータベースによれば、7月18日に商標出願、8月1日にデータベース登録された。
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