マイクロソフト19日、音楽生成AI「Suno」と提携し、CopilotにAIによる音楽制作機能を導入した。ユーザーは音楽的なバックグラウンドに関わらず、簡単なプロンプトで個性的でパーソナライズされた曲を作成できるようになる。
Sunoは1文から歌詞、楽器演奏、歌声まで含む完全な楽曲を生成する技術を開発しており、これをマイクロソフトCopilotと統合することで、ユーザーは歌うことや楽器の演奏、楽譜の読解なしに音楽制作を行える。日本からの使用も可能と見られる。
同ツールを使った音楽制作プロセスは直感的である。ユーザーはMicrosoft Edgeを通じてcopilotにアクセスし、Microsoftアカウントでログイン後、Sunoの機能を有効化する。例えば「家族との冒険についてのポップソングを作って」というような要望をCopilotに伝えると、Sunoがそれに応じた曲を生成する。ユーザーはこの新しい曲に合わせて演奏を楽しんだり、ソーシャルメディアや友人、同僚と共有することができる。
Sunoは、一部のプロンプトを制限し、アーティストの名前を識別できないとしており、既にある曲の歌詞をアップロードすることを阻止している。AIが生成する音楽の法的な地位についての確定的な裁定は近い将来発表される可能性があるが、今のところそれは法律的に未解決の領域である。
多方面の事業者からAIにまつわる著作権含む権利の在り方に懸念示される
文化庁は20日、AIによる著作権者の許諾なしの絵や文章学習に関する著作権法の素案を発表し、特定作品出力目的の学習は対象外とする可能性を示した。文化審議会小委員会で議論され、年度内に報告される。現行法はAIによる著作権者の許諾なしの学習を認めているが、著作権者の利益を害する可能性があり、海賊版を学習させた場合、開発事業者が責任を負う可能性がある。一方、生成AIによるプロ並みといえる作品が容易に作成できることに対し、日本音楽著作権協会(JASRAC)は7月に批判を表明。音楽関連の仕事やプロ志望者の減少を懸念していていた。
政府は21日、AI戦略会議の第7回会合で国内事業者向けAIガイドラインの最終案を提示した。この中で「人間中心」「安全性」「透明性」など10原則を設定し、24年3月までに正式に決定する予定だ。AI開発者は、データの偏り確認や開発過程の記録保存、利用者への透明性の確保が求められる。NewsGuardのレポートによれば、15言語にまたがる614の信頼できないAI生成ニュースサイト「UAINS」を特定。これらは一般的な名前で、ほとんどがボットによって書かれた記事を掲載している。AI技術の進展に伴い、人間の監視がほとんどないAI生成ニュースサイトや捏造画像が増加し、コンテンツファームや偽情報提供者に利益をもたらしている。
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