パウエル議長のFOMC前に暗号資産40億ドル流出

  • ビットコインは7万6,000ドルを下回り、仮想通貨全体の時価総額は400億ドル減少した。投資家が水曜のFOMC決定前にリスク回避に動いた影響だ。
  • CMEフェドウォッチツールによると、水曜日の金利据え置き(3.50%~3.75%)の確率は100%となっている。
  • パウエル議長の最後の会合は、発言のトーンとウォーシュ氏への引き継ぎの動向に焦点が移った。
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暗号資産価格は火曜日に下落した。投資家がパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の最後の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前にリスク資産へのエクスポージャーを縮小したため。

CMEグループのFedWatchツールによれば、4月29日時点の政策金利3.50%~3.75%据え置きの確率が100%となっており、パウエル議長の記者会見がリスク資産市場の最大の焦点となる。

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リスク回避の動きで暗号資産市場が調整

ビットコイン(BTC)は7万6000ドルを下回る水準まで下落。時価総額全体も1.8%減少し、2兆6200億ドルとなった。この24時間で約400億ドルの損失を記録。

ビットコインが7万6000ドルを下回る中での暗号資産時価総額の推移 出典:Coingecko
ビットコインが7万6000ドルを下回る中での暗号資産時価総額の推移 出典: Coingecko

この下落は、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定前24時間でビットコインやアルトコインが軟化するパターンに合致。イーサ(ETH)はほぼ2%下落、XRPは2.2%安、BNBは0.7%安となった(CoinGecko調べ)。

この調整は、レバレッジをかけたパーペチュアル取引でのポジション縮小や、取引所への資金流入が増加したことに連動。いずれもマクロイベント前のリスク削減の典型的な兆候。

「1日に1万BTC近くが取引所に流れ、クジラ流入が預け入れ全体の70%超を占めた。これは偶然ではなく、意図的な規模の動きだ」 と、あるアナリストが指摘

見出しインフレ率は3.3%から3.5%付近。イランおよび中東情勢による原油価格上昇が要因だ。当面の利下げ観測が後退し、CMEグループのデータではタカ派的な据え置き予想が強まっている。

パウエル議長最後のFOMCを前にした金利据え置き確率 出典:CME FedWatch Tool
パウエル議長最後のFOMCを前にした金利据え置き確率 出典: CME FedWatch Tool

「明日を前にリスク回避が進んでいる印象。BTCが本来動きたい値動きは週後半に出そうだ」 と、あるユーザーが述べた

パウエル議長最後の会合、注目は発言トーンへ

今回の会合は、パウエル議長がFRB議長として最後に登壇し、5月中旬にケビン・ウォーシュ氏が後任となる見通し。CMEデータでも、明日のFOMCにおける金利据え置き確率は100%とされている。

「明日のFOMC会合に焦点。金利は据え置きが見込まれるため、パウエル議長のメッセージが注目対象となる。エネルギーや地政学リスクによるインフレ圧力が残る現状では、物価安定と成長のバランスがより複雑になっている」 とPhemex幹部のFederico氏がコメント

米国債利回りは上昇し、10年債は4.33%から4.36%付近。安全資産需要でドルは堅調。パウエル議長の午後の記者会見中はボラティリティの上昇が見込まれる。

今後24時間で注目されるのは、パウエル議長が将来的な利下げの可能性に言及するのか、それともインフレ警戒姿勢を強調するのかという点である。同氏の発言トーンは過去にも、暗号資産市場の翌月の売買動向に大きな影響を及ぼしてきた。


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