米国の先物型イーサリアムETF(上場投資信託)について、資産運用6社が1日までに米証券取引委員会(SEC)へ申請した。香港や豪州ではイーサリアムETFの上場が実現しているが米国では前例がない。承認された場合は暗号資産(仮想通貨)市場への多額の資金流入およびイーサリアム(ETH)価格の上昇が予想されることから、米SECの判断に注目が集まる。
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先物型イーサリアムETF、申請中が6件
先物ETFは暗号通貨への間接的なエクスポージャーを提供するものとして、複数の資産運用会社が上場を目指している。米国では先物型ビットコインETFがすでに上場しており、イーサリアムETFについても開発競争が進んでいる。
現在、米SECが審査中のイーサリアム先物ETFの申請は以下の6銘柄。
- イーサ・ストラテジーETF(ボラティリティ・シェアーズ)
- ビットワイズ・イーサリアム・ストラテジーETF(ビットワイズ)
- ラウンドヒル・イーサリアム・ストラテジーETF(ラウンドヒル)
- イーサリアム・ストラテジーETF(ヴァンネック)
- プロシェアーズ・ショート・イーサリアム・ストラテジーETF(プロシェアーズ)
- イーサリアム・フューチャーETF(グレイスケール)
米資産運用大手ラウンドヒルは2021年にメタバース関連ETF「METV」を上場。同ETFではメタバースを始めとしたIT企業を網羅している。2019年に創業された資産運用会社ボラティリティ・シェアーズはETF商品を4銘柄を提供し、約1億7360万ドルの資金を運用している。そのうち1つはレバレッジ型ビットコイン先物ETFだ。
先物型イーサリアムETF、グレイスケールとビットワイズが再申請
暗号資産に特化した投資運用を行うグレイスケールとビットワイズの両社は、7月時点で先物型イーサリアムETFの申請を取り下げ、8月1日に再提出した。ボラティリティ・シェアーズを除く5銘柄について、米SECによる初回の回答期限は10月16日に設定されている。
暗号資産ETFの分野で最も注目されるのは世界最大手の資産運用会社ブラックロックが申請した現物型ビットコインETFだろう。ブラックロックは最新のリサーチ論文で、ビットコイン84.9%という最適なポートフォリオ配分を推奨している。
米ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、現物型ビットコインETFが承認された場合、30兆ドル規模の資金が暗号資産市場に流入する可能性を指摘しており、米SECの申請プロセスに注目が集まる。
翻訳:BeInCrypto Japan
原文:Ethereum Futures ETF Race Heats Up as ProShares and Grayscale Join the Fray
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