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ソラナ、FTX破綻の影響から回復できず

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ヘッドライン

  • ソラナチェーン上のアクティブウォレット数と新規ウォレット数は年初から減少
  • ソラナチェーンDeFiの合計TVL(総預かり資産)はピーク比95%減
  • SOLトークンは価格回復に苦労しており、依然としてピーク比91%減
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2022年11月のFTX破綻は、暗号資産(仮想通貨)業界全体に影響を及ぼした。

有力L1ブロックチェーン「ソラナ(Solana)」およびソラナの独自トークン「SOL」はその最たる犠牲者である。当社アナリストが最新データを報告した

ソラナの低迷

かつて「イーサリアムキラー」と謳われたソラナのオンチェーン・アクティビティは、FTX破綻以降、減少を続けている。そして未だにFTX破綻以前の水準まで回復していない。

ソラナは以前からFTXより多額の出資を受けるなど、両者は緊密な関係にあった。サム・バンクマン・フリード前CEOの影響下でソラナ・ブロックチェーンは急発展を遂げていた。

ソラナ・ブロックチェーンの分析ツール「ソルスキャン(Solscan)」によると、ネットワーク上のアクティブウォレット数は過去3カ月で60%減少している。アクティブウォレット数については22年5月から一環して減少傾向にある。

ソラナ・ブロックチェーン上における直近3ヶ月のアクティブウォレット数(Solscan

ソラナ・ブロックチェーンの窮状

ソルスキャンによると、新規アカウント数も過去3カ月間で60%近く減少している。さらに、ソラナ・ブロックチェーン上で新規発行されたトークンの数は、過去3カ月で80%以上減少している。

ソラナNFTも凋落傾向にある。ソラナ・ブロックチェーン上で新規発行されるNFTの数は、1月時点で1日平均約3万点だったが、4月中旬時点で1日平均1万点以下に減少。

加えてソラナDeFiも低迷している。DeFi分析ツール「DeFiLlama」によると、ソラナDeFi全体のTVL(総預かり資産)は現在5億1900万ドル。FTX破綻直前と比べて約半分の水準だ。

さらにソラナDeFi全体のTVLは、21年11月のピーク時(100億ドル)から約95%減の5.2億ドルに縮小。一方、他ブロックチェーンDeFiのTVL減少率は平均70%に留まっている。

ソラナDeFi全体のTVL(Defillama

SOLトークンの現状

21年の暗号資産バブルでもてはやされたSOLトークンは現在、時価総額ランキングのトップ10位から脱落している。取引価格はここ1カ月ほど回復傾向にあるが、依然として低迷から抜け出せていない。

記事執筆時点、SOLトークンは前日比6%上昇し、24ドル台で取引されている。FTX復活の可能性があるという報道を受けたFTTトークン急騰に起因しているようだ。

SOLトークンは、FTX破綻直前と比較しても33%減である。市場全体でみると、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など、主要銘柄の多くがFTX破綻の影響から回復し、高値で取引されている。

SOLトークンのチャート(BeInCrypto

市場全体の時価総額は21年11月から58%減となり、一時期の深刻な弱気相場から持ち直しつつある。しかしながらSOLトークンの場合、21年11月の過去最高値(ATH)260ドルと比較し、依然として91%減の低水準にある。

ソラナ・ブロックチェーンおよびSOLトークンが、サム・バンクマン・フリードの転落劇から回復するまでは時間がかかりそうだ。

翻訳:BeInCrypto Japan
原文:How Far Has Solana Fallen Since FTX Collapsed?

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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