ジム・クレイマー氏は、マーベルの直近四半期を堅調と評価した一方、同社株が2026年の上昇分の一部を失う可能性があると警告した。同氏は、データセンター関連銘柄全体にも同様のリスクがあると指摘する。
半導体メーカーのマーベルは木曜日、市場予想を上回る決算を発表した。それにもかかわらず、同社株価は金曜日の寄り付き前に8%超下落した。
マーベル株が予想上回る決算後に下落した理由
マーベルの第2四半期売上高は27億4000万ドルとなった。これは前年同期比37%増で、コンセンサス予想の27億2000万ドルを上回った。
データセンター事業がこの四半期を牽引した。同部門の売上高は21億7000万ドル、前年同期比46%増で、全体売上高の79%を占めた。
利益の伸びも力強かった。純利益は3億800万ドルと、前年の1億9480万ドルから増加した。調整後の1株当たり利益は94セントだった。
経営陣も強気な見通しを示した。マーベルは、今四半期の売上高見込みを約31億5000万ドルとし、アナリスト予想の30億4000万ドルを上回った。2028年度の売上高目標も165億ドルから180億ドルに引き上げた。
それでも売り注文が優勢となった。木曜日の終値は241.45ドルだったが、金曜日の時間外取引では222ドル近辺となった。8.05%の下落となる。
買い方は今年すでに178%の上昇を享受していた。したがって、さらなる株価上昇には決算の小幅な上振れでは不十分だった。
今回の反応は、6月のブロードコムによるAI好調決算後の2桁下落とも重なる展開であった。
いまやデータセンター銘柄は「期待」が主導
クレイマー氏は、この下落を業績面ではなくバリュエーション面の問題と捉えた。マット・マーフィーCEOは経営面で結果を出したが、投資家の期待が高すぎたという見方である。
同氏は、決算発表直後にX(旧Twitter)への投稿でもこの見解を示した。
同氏は年間を通じてこのグループを追い、7月には自身のAI好調サイクルの勝者にチップサプライヤーを多く挙げていた。
クレイマー氏によれば、このパターンは業界全体で繰り返されている。投資家は予想上回り決算には以前ほど反応せず、完璧でなければ売られる状態だ。
一方で、エヌビディアも前日に似た反応となった。第2四半期決算で予想を上回り、見通しも上回ったが、株価は大きく値を崩した後に戻した。
マーベルは、10月6日の投資家説明会が次の試金石となる。マーフィーCEOは、来年はカスタムシリコン売上が倍増すると述べた。2029年度売上高目標である100億ドルにも上振れ余地があると強調した。
ここまでの急騰により、誤算の余地はほとんど残されていない。この12カ月でマーベル株は225%超上昇を維持している。
リスクは損益計算書の外にも存在する。政治面でもデータセンター規制への逆風が2026年中間選挙の議論入りした。トレーダーは一方で、半導体株のテクニカルチャートを次の手がかりとして注視している。
マーベルの成長ドライバーは依然力強い。今後数週間で現水準に買い戻しが入るかが注目材料だ。そうでなければ、データセンター銘柄にはさらなる調整が必要となる可能性がある。









