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ビットコインに将来性はあるのか?

16 mins

2024年に入ってからビットコインの価格が高騰し、注目度も高まっていますが、その価値について疑問を抱いている人も多いです。日本国内の認識としても、過去に大規模な暗号資産取引所のハッキングなどにより暗号資産の信頼性は低い状況といえるでしょう。しかし、2100万枚の発行上限枚数、現物ETFによる資金流入、半減期による価値上昇などから、その将来性は明るいとされています。

そこで本記事では、ビットコインに将来性はあるのか?という点について解説します。記事の前半では「ビットコインが誕生した背景」、後半では「ビットコインの将来性」について深堀りします。ビットコインの将来性を知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

ビットコインが産まれた背景と目的

ビットコインキャッシュ価格予測カバー

ビットコインは「サトシ・ナカモト」という人物によって開発された暗号資産

ビットコインは、2008年にサトシ・ナカモトという人物によって開発された暗号資産。ビットコインは、中央銀行や政府などの金融機関を介さずに、ユーザー同士で直接取引を行うことができるのが特徴です。また、ビットコインは複雑な暗号技術によって管理されており、改ざんや偽造が非常に困難です。

ビットコインやWeb3型の金融サービスを活用することで、経済的に弱い立場にある人々や銀行口座を持たない人々でも、インターネット接続とウォレットを通じて金融サービスにアクセスできるようになります。その結果、金融の格差を縮小される可能性があります。そんなビットコインはどのような背景から生まれたのか、以下から深堀していきます。

ビットコインが産まれた背景

ビットコインは、2008年10月にサトシ・ナカモトという人物またはグループが発表した論文「BitCoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ビットコイン:P2P電子決済システム)」によって発明されました。

ビットコインの誕生の背景には、現代の金融システムに対する疑問や不満があったと考えられます。 2008年9月に発生した金融危機「リーマン・ショック」は、中央銀行や政府の信用や責任が揺らぐきっかけとなりました。

金融危機や通貨のインフレーションなどの問題により、人々はより透明性やセキュリティの高いシステムを求めるようになり、実際にサトシ・ナカモトは、ビットコインのホワイトペーパー(論文)に次のような一文を記載しています。

The root problem with conventional currency is all the trust that’s required to make it work. The central bank must be trusted not to debase the currency, but the history of fiat currencies is full of breaches of that trust. Banks must be trusted to hold our money and transfer it electronically, but they lend it out in waves of credit bubbles with barely a fraction in reserve. We have to trust them with our privacy, trust them not to let identity thieves drain our accounts. Their massive overhead costs make micropayments impossible.

従来の通貨における根本的な問題は、それを機能させるために必要とされる信頼のすべてです。中央銀行は通貨を減価させないことを信頼されなければならず、しかし法定通貨の歴史はその信頼を裏切る出来事で満ちています。銀行は私たちのお金を保持し、電子的に送金することを信頼されなければならず、しかし彼らはごくわずかな準備金しか持たずに信用バブルの波にお金を貸し出しています。私たちは彼らにプライバシーを信頼しなければならず、私たちの個人情報や口座を流出させないようにしなければならない。彼らの巨大な運営コストのせいで、マイクロペイメントは不可能です。

https://bitcoin.org/bitcoin.pdf

論文で提唱されている画期的な仕組みは以下の通りです。

  1. ピアツーピア(P2P): 中央集権的な機関を介さずに直接的な取引や送金を可能にすること。
  2. ブロックチェーン: 分散型台帳技術で、改ざんが困難な公開台帳を提供し、信頼性と透明性を確保すること。
  3. マイニング: コンピュータの計算力を使って新たなビットコインを生成し、トランザクションの検証やセキュリティを確保すること。

サトシ・ナカモトがビットコインの論文に込めた意味は、中央集権的な機関に依存せず、透明性やセキュリティを高めた分散型の通貨システムの実現といわれています。彼はビットコインを通じて、人々が個人の自由やプライバシーを保護しながら経済活動を行える世界、そして金融システムの問題点を解決しようとしたと考えられています。

ビットコインに将来性はあるのか?

  • 2100万枚に限定されている発行上限枚数
  • 現物ETFによる大型の資金流入
  • ビットコイン半減期による価値の上昇

ビットコインの将来性がある理由①:2100万枚に限定されている発行上限枚数

ビットコインの最大の特徴は、発行上限枚数2100万枚に制限されている点で、金などの貴金属と同様に、希少性を高める重要な要素となっています。発行枚数が限られていることで、需要に対して供給が追いつかない状況が生まれやすくなり、価格上昇の要因となります。その結果、ビットコインの性質が金とに似ている事から「デジタルゴールド」とも呼ばれています。

すでにビットコインの発行枚数の大半が流通しており、今後マイニング難易度が上昇するにつれて、発行枚数の増加ペースはさらに鈍化していきます。またウォレットから引き出せないビットコインも大量にあることから、実際に取引できるビットコイン量は2100万枚もないと示唆されています。長期的な視点で見れば、ビットコインの希少価値はますます高まっていくと言えるでしょう。

ビットコインの将来性がある理由②:現物ETFによる大型の資金流入

ビットコインの将来性にとって、もう1つの重要なポイントが「現物ビットコインETF」です。現物ETFとは、ビットコイン現物を直接裏付けとした上場投資信託のことで、米国では2024年の1月に承認されました。多くの機関投資家や個人投資家が、ビットコインETFを通じてビットコインに投資しており、大型の資金流入が続いています。

これまで、機関投資家は価格変動リスクや規制面の不安から、ビットコイン投資に消極的な姿勢を示してきましたが、現物ビットコインETFの登場により、機関投資家が安心してビットコイン投資に参入できるようになります。

実際に、2024年1月から運用開始された9つのビットコイン現物ETFは、わずか54日間の間に約50万BTCを集積し、流通量の2.54%を占めるまでに成長しました。これは、ビットコイン市場に大きな注目を集め、機関投資家によるビットコイン投資が本格化していることを示しています。

中でも注目すべきなのが、ブラックロック社のIBITとフィデリティ社のFBTCです。IBITは25万BTCを超える運用資産を有し、FBTCは100億ドル台に達し、14万3000BTCを保有しています。特にIBITは、マイクロストラテジー社の21万4246BTCを上回り、最大級のビットコイン保有者となりました。

この状況を受け、ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、「ビットコインの長期的な潜在的な価値に強い信頼を寄せている」述べ、ビットコイン市場への期待の高さを表明しています。さらに、「IBITは史上最も早い速度で成長し地位を確立したETFだ」と評価し、その注目度を強調しました。

ビットコインの将来性がある理由③:ビットコイン半減期による価値の上昇

ビットコイン半減期とは「約4年ごとに発行される報酬量が半減するという仕組み」で、ビットコインの価格に大きな影響を与える要因の1つです。

半減期が訪れると、市場に出回る新規ビットコインの量が減少するため、希少性がさらに高まります。2024年のビットコイン半減期は「4月20〜22日頃」となっており、ビットコイン半減期が迫る中、4月1日時点でビットコイン価格が7万ドル台を突破。しかし、執筆時点では6万9000ドルレベルまで小幅下落しています。それでも、これは2023年11月以来の高値で推移しています。

ビットコイン半減期が、2818ブロック後に迫っており、モーガン・クリーク・キャピタル・マネジメントのマーク・ユスコCEOは、3月30日、米CNBCの取材に対し、2024年後半にビットコイン価格が急騰し、最終的に15万ドルに達すると予測しました。ユスコ氏は、ビットコイン半減期後のサイクルでの公正価値を7万5000ドルと見積もっており、レバレッジ投資の減少により、最終的に15万ドルに達すると予測しています。

まとめ:ビットコインの将来性は高く、希少価値も上がっていく可能性が高い

ビットコイン保有者

本記事では、ビットコインの将来性はあるのかという観点で、ビットコインが誕生した背景から将来性を左右する3つの要素について解説してきました。発行上限枚数が2100万枚に厳格に制限されているビットコインは、金などの貴金属と同様に希少価値が高く、今後さらに希少価値が上がっていく可能性が高いといえます。また、現物ETFの登場により、機関投資家が容易にビットコイン投資に参加できる環境が整備され、資金流入も活発化しています。これらの要素から、ビットコインの将来性は高く、今後も成長していく可能性が高いと言えるでしょう。

しかし暗号資産は値動きが激しい投資アセットですので、十分な理解を深めた上で投資判断をしましょう。ぜひ本記事を参考にしつつ、ビットコインについてさらに詳しく調べてみてください。

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Ikkan Kawade
2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
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