分散型SNSとは、Web3の概念に基づいて非中央集権的な仕組みを実現しているSNSのことで、これまでの中央集権型のSNSとは異なり、特定の企業などによってコンテンツを管理されることがないのが特徴です。そのため、自由な表現や意見交換ができ、Web3時代の新しいSNSとして期待が集まっています。
そこで本記事では、分散型SNSの一覧とそれぞれの特徴について解説します。分散型SNSに興味がある人や、これから分散型SNSを始めてみたい人はぜひ最後までご覧ください。
分散型SNSとは?
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分散型SNSとは、Web3の概念に基づいて非中央集権的な仕組みを実現しているSNSのことです。従来の中央集権型SNSとは異なり、分散型SNSではユーザー自身がデータの管理やプラットフォームの運営に参加することができる点が、大きな特徴です。従来の中央集権型SNSでは、ユーザーのデータやコンテンツが企業のサーバーに集中管理され、利用者はそのシステムを介して情報をやり取りを行なっていました。
一方、分散型SNSでは、ブロックチェーンなどの技術を活用することで、ユーザーが中央の機関や企業に依存することなく、直接他のユーザーと情報をやり取りすることが可能となります。分散型SNSは、ユーザーのデータセキュリティやプライバシーの保護、中立性の確保など、従来のSNSに比べて透明的な仕組みを持っており、近年注目を集めています。
分散型SNSの一覧と特徴
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分散型SNSの一覧と特徴について解説します。
- Damus(ダムス)
- Friend.Tech(フレンドテック)
- Mastodon(マストドン)
- Mirror(ミラー)
- Phaver(フェーバー)
分散型SNS①:Damus(ダムス)
Damus(ダムス)は、分散型ソーシャルプロトコルNostrをベースとして開発された、ユーザーの自由な発言とプライバシーを守る分散型のSNSです。XやInstagramなどの従来の中央集権型SNSとは異なり、情報やデータが中央集権的なサーバーではなく、複数のノードに分散して保存される仕組みを持っています。
ユーザーが自身の情報やコンテンツを保護しながら、他のユーザーと直接的にやり取りできる環境を提供しているため、プライバシーやセキュリティが確保されている特徴があり、また、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏がDamusを支援していることから、ビットコインのライトニングネットワークを統合したX代替アプリとも言われています。
分散型SNS②:Friend.Tech(フレンドテック)
Friend.Techは、2023年8月にリリースされた、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンであるBase(ベース)上に構築された分散型SNSです。
このプラットフォームの最大の特徴は、ユーザーは自分の影響力をトークン化して、Keys(キー)と呼ばれる独自のソーシャルトークンを発行・販売できる点です。他のユーザーにKeysが売買されることで、チャットルームのロックが解除され、発信者の限定投稿を閲覧し、プライベートチャットを楽しむことができます。
これにより、発信者はFriend.Tech内での活動によって、収益を得ることができ、Keysを保有するユーザーは、発行者とプライベートなメッセージを交換できるほか、Keysを投資としても利用できます。Friend.Techは、2023年8月10日にベータ版がリリースされ、現在は招待制のアプリとなっています。
分散型SNS③:Mastodon(マストドン)
Mastodon(マストドン)は、オープンソースソフトウエアでGitHubに公開されている、Twitterのように短い文章を投稿できる分散型SNS。インスタンスと呼ばれるサーバーが独自のルールで運営され、それらが連携して大きなネットワークを形成しています。
また、Mastodonはオープンソースで商用利用を目的とせず、誰でも自由に改造や複製ができます。1つの投稿の文字数制限が500文字で長い点も、特徴です。
分散型SNS④:Mirror(ミラー)
Mirror(ミラー)は、2021年にリリースされた、分散型のライティングプラットフォームです。Mirrorは、イーサリアムブロックチェーン上で動作し、ウォレットを接続するだけで無料で利用する事ができます。
文章の作成や購読ができるほか、NFTやDAOなどの機能も利用できる点が特徴。Mirrorは分散型かつユーザー所有のプラットフォームを目指しており、コンテンツの価値や所有権を、ユーザー自身で確保することができます。
分散型SNS⑤:Phaver(フェーバー)
Phaver(フェーバー)は、2022年にリリースされた、分散型SNS。PhaverはLens Protocol上で稼働する分散型アプリであり、Xと同じように投稿やコメントすることが可能です。
Phaverの特徴は「Share to Earn」という仕組みであり、投稿やリツイートなどの行動によってポイントを獲得できます。Phaverは今後、独自トークンを発行する予定であり、DAOに移行し、ユーザー主体のプロジェクトとして運用されるようになる可能性が高いです。
分散型SNSの将来性について
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分散型SNSは、今後のWeb3業界の進展に伴って、ますます注目される可能性が高いと言えます。近年、MetaやXなどの大手SNS企業が個人情報の流出や悪用などの問題に直面しており、ユーザープライバシーの観点での信頼を失っています。
一方、分散型SNSでは、ユーザーが自分のデータをコントロールでき、ブロックチェーン技術を用いることで、データの改ざんや削除を防ぐことも可能で、ユーザーファーストである点が注目を集めています。分散型SNSは「ユーザープライバシー保護の重要性の高まり」によって、時代の後押しを受ける可能性が高く、非常に高い将来性を持っているといえるでしょう。
さらに、大手ベンチャーキャピタルが分散型SNSなどのプロジェクトへの投資を進めていることも将来性に期待できる要因です。世界中のVCの参入により、分散型SNSの開発や普及に資金が流れ、分散型SNSのユーザー数の増加とともに、新たな機能やサービスが展開されることも予想されます。
分散型SNSは「Web3業界の進展、ユーザープライバシー保護の重要性、大手VCの参入」といった要因により、今後ますます注目され、普及していく可能性が高いです。
分散型SNSに関するよくある質問
Q1:分散型SNSに参加するには、暗号通貨を持っている必要がありますか?
Q2:分散型SNSは、安全性や信頼性は十分ですか?
Q3:分散型SNSでの収益化はどのように行われますか?
まとめ:分散型SNSは、透明性のある仕組みを持っている画期的なSNS
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本記事では、分散型SNSの一覧とそれぞれの特徴を解説しました。分散型SNSは、従来の中央集権型SNSとは異なり、ユーザーがデータの管理やプラットフォームの運営に参加できる仕組みです。
分散型SNSは、ユーザーのデータセキュリティやプライバシーの保護、中立性の確保など、透明性のある仕組みを持っており、画期的な仕組みであることから、その将来性や今後のさらなる発展が期待されています。
分散型SNSの普及には、まだ時間がかかるかもしれませんが、少しでも気になる人は、ぜひ本記事を参考に始めてみてください。
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