メルカリでビットコインを運用するコツ

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ヘッドライン

  • メルカリは、日本最大級の暗号資産取引所としてビットコイン運用を簡単に始められるプラットフォームです。
  • メルカリ内で得た売上金やポイントを使ってビットコインを購入でき、初心者にも扱いやすい特徴があります。
  • 取引対象の制限や外部ウォレットへの移動不可、ビットコインの価格変動リスクなどのデメリットにも注意が必要です。

メルカリは、日本で人気のフリマアプリとして広く知られていますが、ビットコインの運用や取引も可能で、ビットコインの口座開設数で日本最大級ということはご存じでしたか? メルカリでビットコインを運用することで、簡単に資産形成を始めることができます。本記事では、メルカリを活用したビットコインの積み立て方法や、ビットコインを使った商品取引といった運用のコツについて解説します。

メルカリでビットコイン運用を始めるメリット・デメリット

メリット

出典:PRtimes

メルカリでビットコイン運用を始めることには、さまざまの利点があります。まず、メルカリは24年時点で日本最大の暗号資産取引所としての地位を確立しており、これまでに約220万口座が開設されています。メルカリ内で得た売上金やポイントを使ってビットコインを購入できるため、現金を直接入金する必要がなく(ネットバンク・ATMからの振込入金にも対応)、初心者にとって非常に手軽に取引を始めることが可能です。また、メルカリアプリ内で全ての取引が完結するため、他のプラットフォームを利用する手間がなく、スムーズかつ一元的に取引を管理できる点も大きな魅力です。

さらに、メルカリはビットコインを使って、商品の買い物が可能であり、ビットコインを実生活で活用できる点でも利便性があります。また売買手数料が無料であり、他の販売所と比較しても低いスプレッド(1%)を提供しているためコストを抑えた取引が可能です。このように、メルカリを利用したビットコイン運用は、初心者から経験者まで幅広いユーザーにとって魅力的な選択肢となり得ます。

関連記事:メルカリ、ビットコイン決済での買い物機能を提供開始

デメリット

一方で、メルカリのビットコイン運用にはいくつかのデメリットも存在します。最大の課題は、取引対象がビットコインとイーサリアムのみに限られており、他の暗号資産に分散投資を希望するユーザーには不便であることです。また、メルカリの暗号資産取引サービスでは、購入したビットコインやイーサリアムを外部ウォレットに移動することができず、資金の自由な移動が制限されている点も重要なデメリットです。

また、ビットコイン決済においては、取引が完了するまでに時間がかかることがあり、即時決済が必要な場合には不向きな場合があります。このような制約を考慮しつつ、メルカリでのビットコイン運用を検討することが重要です。

メルカリでのビットコイン購入手順

ビットコイン(BTC), リップルXRP

メルコインの購入手順①:メルコインの利用登録

メルカリアプリ内でビットコインを購入するには、まずメルコインの利用登録が必要です。マイページから「ビットコインを買う」を選択し、指示に従って生体認証や本人確認を完了させます。

登録が完了すると、メルペイ残高、売上金、ポイントを利用してビットコインを購入できるようになるため、事前に購入したい金額をチャージしておくとスムーズです。

メルコインの購入手順②:ビットコインの購入

メルカリのマイページで「ビットコイン」→「買う」を選択します。

次に、ビットコインの購入画面で購入希望金額を入力し、「購入額の確認へ」をクリックして金額を確認します。購入が完了すると、メルコインのウォレットにビットコインが反映されるので、反映されたことを確認しておきましょう。

関連記事:メルコインの特徴と買い方を解説

ビットコイン積み立てとは?

ビットコインの積立投資は、定期的に一定額をビットコインに投資し、時間をかけて資産を積み上げる方法です。この手法は「ドルコスト平均法」に基づいており、価格変動に関係なく定期的に投資することで、購入するビットコインの数量が市場の状況に応じて変動します。結果として、購入価格の平均を均等化し、長期的な資産形成を目指す投資戦略として有効です。

関連記事:ビットコイン積立投資はおすすめなのか?メリット・デメリットを解説

  • ドルコスト平均法は、定期的に一定額を投資する手法です。市場価格に関係なく同じ金額を投資することで、価格が高い時には少量、低い時には多く購入し、結果的に購入価格の平均を抑えることができます。これにより、市場の短期的な変動リスクを軽減し、長期的な資産形成を目指すことができます

メルカリのビットコイン積み立てプラン:定期購入のメリット

出典:PRtimes

メルカリでは2024年8月1日より、メルカリアプリ内で「ビットコインつみたて機能」が利用可能になりました。同機能により、ユーザーはつみたての金額、頻度、日付を設定し、銀行口座からの自動引き落としで定期的にビットコインを購入できます。

設定可能な積み立て金額は1円から100万円までで、月に1回、2回、または4回の頻度を選択可能です。つみたてたビットコインは、必要に応じてメルペイ残高に戻して使用することもできます。なお、積み立て設定はいつでも見直しや解除が可能です。

ビットコインを定期購入するメリットとして以下の点が挙げられるでしょう

  • 感情に左右されない投資:市場の短期的な動きや感情的な判断に影響されず、長期的な視点で安定した投資ができます。
  • 投資の計画性:あらかじめ設定したスケジュールに従って購入するため、計画的に資産を積み上げることができます。
  • 購入タイミングの分散:購入のタイミングを分散させることで、一度に大きな資金を投入するリスクを回避し、リスク分散が図れます。
  • 自動化による手間の軽減:定期購入を自動化することで、毎回手動で購入する手間が省け、忙しい中でも継続的な投資が可能です。

メルカリでのビットコイン取引のやり方

メルカリでは24年2月より、メルカリShopsを除くアプリ上での商品購入でビットコインを使用できるようになりました。ユーザーが保有するビットコインは売却され、その売却金がメルペイ残高に自動的にチャージされます。

まず、最初に、購入したい商品を選び、「ビットコインの使用」を選択します。次に、使用するビットコインの金額を設定し、その後購入手続きの確認画面で内容を確認します。最後に「購入する」ボタンを押すと、ビットコインでの支払いが完了します。

ビットコイン決済は、同社のビットコイン取引サービスを利用するユーザーに限られます。商品の価格表示は引き続き円で行われ、ビットコイン決済を選択した際には、メルコインが円に換金して出品者へ支払う仕組みとなっています。決済方法には、スプレッド(売買手数料)が適用され、レートの変動によってユーザーの差損や差益が発生する可能性があります。

ビットコイン運用のリスクと注意点

ビットコイン価格

ビットコイン運用にはいくつかのリスクと注意点が存在します。まず、ビットコインは他の投資商品と比べ、非常にボラティリティ(価格変動)が大きく、短期間で価格が大幅に変動する可能性があります。そのため、購入時に高値で買ってしまうと、売却時には大幅な損失を被るリスクがあります。

また、ビットコインのような暗号資産は、価格変動のほかに技術的なリスクも伴います。日本の取引所は顧客資産を分別管理し、セキュリティ対策も強化されていますが、過去にはハッキングによる被害も報告されています。こうしたリスクはゼロにはできないため、十分な注意が必要です。

さらに、ビットコイン取引には税務上の考慮が必要となります。ビットコインを売却して利益が発生した場合や、ビットコインを使って商品を購入した際に利益が生じた場合、その利益は「雑所得」として課税対象となります。所得税法に基づき、年間の雑所得が一定の基準を超えると税金が発生するため、取引の記録をしっかりと管理し、確定申告を適切に行うことが求められます。

注意点としては、以下の点を押さえておくことが推奨されます:

  • 価格変動リスク:ビットコインの価値が大きく変動するため、長期的な視点で投資を行うことが求められます。
  • 税務管理:取引に伴う利益については適切に税務申告を行う必要があります。
  • セキュリティ対策:セキュリティリスクは低いものの、念のため取引所やウォレットの保護手段を強化することが推奨されます。

これらのリスクと注意点を理解した上で、ビットコイン運用を進めるようにしましょう。

ビットコインの価格変動にどう対応するか?

① 半減期を理解する

ビットコインの価格変動に対応するためには、いくつかの重要なポイントを理解し、適切な対応策を講じることが求められます。まず、ビットコインの価格に大きな影響を与える要因として「半減期サイクル」の理解が不可欠です。ビットコインの供給量は約4年ごとに半減し、新たに発行されるビットコインの数が減少することから、供給が絞られることで価格上昇が期待される時期が存在します。このサイクルを把握することで、長期的な価格動向を予測しやすくなります。

関連記事:ビットコイン半減期2024年はいつ?

② 政策金利や株為替市場の動向をキャッチする

次に、各国の金融政策や株為替市場の動向を注視することが重要です。特に、主要国の金利政策や中央銀行の緩和策は、ビットコインを含むリスク資産の価格に大きな影響を及ぼします。例えば、金利が低下すれば、リスク資産への投資意欲が高まり、ビットコインの価格が上昇する可能性があります。このため、金融市場全体の動向をキャッチし、ビットコイン価格にどのような影響があるかをつねに分析することが求められます。

③ ビットコイン関連のニュースや税制規制の動向を把握する

さらに、ビットコインの技術的進化や採用動向にも注目が必要です。ビットコインのスケーラビリティ向上や、新たな技術の採用が進むことで、その信頼性や利用価値が高まり、価格にもポジティブな影響を与える可能性があります。また、機関投資家の参入や、各国における暗号資産に関する税制の緩和といった規制動向も、ビットコインの普及と価格に直結します。これらの要素を見逃さずに情報を収集し、適切な投資判断を下すことが、ビットコインの価格変動に対応するための鍵となります。

メルカリでのビットコイン売却方法とタイミングの見極め方

ビットコインを含む暗号資産全般に共通する売却手順について説明します。メルカリアプリやメルペイ対応店舗でのお買い物に暗号資産を利用するには、売却後にメルペイ残高へ資金を移す必要があります。

出典:メルカリ

手順は以下の通りです:

  1. マイページから「ビットコイン」を選び、ビットコイン取引画面にアクセスします。
  2. 取引画面で「売る」をタップします。
  3. 売却したい金額を入力し、「売却額の確認へ」を選択します。
  4. 確認画面で、売却額、売却量、現在のレートを確認し、「この内容で売却する」をタップします。
  5. 売却が完了すると、その金額が「あと¥○買えます」に反映されます。メルペイ残高に移動するには、マイページの設定から「メルペイ残高へ移す」を選択してください。

ビットコイン売却タイミングの見極め方

結論として、メルカリでのビットコインを売る最適なタイミングは投資家によって異なり、明確な正解はありません。投資方法には「長期投資」と「短期投資」の2種類があり、それぞれ異なる戦略が求められます。

長期投資の場合、ビットコインを数年から数十年単位で保有し、価値の上昇を狙うため、すぐに売却する必要はなく、価格変動に左右されず資産を形成することが推奨されます。

短期投資では、目標とする含み益が出た時点で売却し、利益を確定させることが重要です。ただし、メルカリのビットコイン取引はスプレッド手数料が1%かかることを念頭に入れる必要があります。

関連記事:メルカリビットコインの売るタイミングは?

まとめ

メルカリは、日本最大級の暗号資産取引所として、ビットコインの運用を手軽に始められるプラットフォームです。メルカリ内で得た売上金やポイントを使ってビットコインを購入できるため、現金の直接入金が不要で初心者にも扱いやすいのが特徴です。加えて、メルカリアプリ内でビットコインの積立投資や、商品の購入にもビットコインが利用可能です。ただし、取引対象が限られ、外部ウォレットへの移動ができない点や、ビットコインの価格変動リスクには注意が必要です。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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