メタバースは音楽業界との相性が良く、コロナ禍で対面イベントが制限される中、新たな音楽ライブの様式として注目されました。メタバースライブはインターネット環境があれば、世界中のどこからでも参加でき人数に制限のないことから、新しいビジネスの1つとしても期待されています。
そこで本記事では、メタバースで開催された音楽ライブの事例を5つ紹介します。メタバース・ライブやメタバース上のイベントに興味がある人は、ぜひ最後までご覧ください。
メタバースとは?
メタバースとは、現実世界とは別の仮想空間を構築し、そこで様々な活動や体験ができるようにする空間やサービスのことで、アバターを操作して、コミュニケーションしたり、ゲームやショッピングなどの活動を楽しんだりできるのが特徴です。
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの技術を使うことで、より没入感の高い体験を可能にしており、ゲームだけでなく、ビジネスや教育などの分野でも活用されています。今後メタバースはさらに発展し、日常生活や社会に大きな影響を与える産業として注目を集めています。
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メタバースライブの特徴3つ
メタバースライブの特徴3つについて解説します。
- 現実世界では実現できない演出が可能
- 場所や時間の制限がない
- 新たな収益の可能性
メタバースライブの特徴①:現実世界では実現できない演出が可能
メタバースライブ上では、アーティストが現実世界では実現できなかったような演出が可能です。
例えば、巨大なステージでパフォーマンスを行ったり、観客が自由に移動したりといったこともできます。また、様々なエフェクトやアニメーションを使って、幻想的な世界を作り出すこともでき、オフラインの音楽ライブでは実現できなかった演出が可能になるため、今後さらに需要が広がっていくでしょう。
また、視聴者はアバターを操作してライブを楽しむことができ、より没入感の高い体験が可能になります。これによって、アーティストは、現実世界では不可能な演出を行い、視聴者の心を鷲掴みにすることができます。
メタバースライブの特徴②:場所や時間の制限がない
メタバースライブは、インターネット環境があれば、世界中のどこからでも参加できるのが特徴です。現実世界では、ライブ会場に行くためには、時間や場所、交通手段などに制限がありますが、メタバースライブでは、それらの制限がなくなります。
その結果、アーティストは、より広い視聴者層を獲得でき、ファンとしても地理的や時間的な制限がなくなるため、双方にとってのメリットがあるといえます。
メタバースライブの特徴③:新たな収益の可能性
NFTやデジタルアイテムの販売、メタバース内での広告など、アーティストに新たな収益源が生まれ得る点も、メリットといえます。
これまでのライブでは、チケット収入やグッズ販売などが主な収益源でしたが、メタバースライブになることで、オンラインやNFTの特徴を活かしたマネタイズが可能になります。収益の幅がより広がることで、アーティストの持続的な活動を支援することができ、今後はよりアーティストが活躍していくことが予想されます。
メタバースを活用した音楽ライブ事例5選
メタバースでの音楽ライブの事例5選について紹介します。
- トラビス・スコットのFortniteライブ
- サンリオバーチャルフェス
- エイベックスランド
- Metaverse Music Festival
- 米津玄師のFortniteライブ
メタバースライブの事例①: トラビス・スコットのFortniteライブ
2020年4月、世界的人気オンラインゲーム「フォートナイト」とトラヴィス・スコットのコラボレーションによる、メタバースライブが開催され、世界中の数百万人のプレイヤーが参加し、大きな話題を呼びました。
このライブでは、トラヴィス・スコットがゲーム内の巨大なステージでパフォーマンスを行い、空を飛ぶといった演出もあったほか、フォートナイトのアイテムとして、トラヴィス・スコットのスキンやエモートが販売され、NFTとしても取引されています。
メタバースライブの事例②:サンリオバーチャルフェス
サンリオバーチャルフェスは「バーチャルサンリオピューロランド」というテーマパークを再現したメタバースライブです。2021年12月に初開催され、2023年1月に第2回が開催されました。
第2回では、鈴木愛理やSKY-HIなどのアーティストのほか、ハローキティやシナモロールなどのサンリオキャラクターが出演。VRChatというソーシャルVRプラットフォームが利用されました。約10万人が参加し、VRChat内での視聴者数も最高約2万人を記録しています。
メタバースライブの事例③:エイベックスランド
エイベックスランドは、エイベックス・テクノロジーズ株式会社が「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」にオープン予定のテーマパークです。エイベックスランドは、仮想空間上でのアーティストとファンの交流をコンセプトとしており、オープン後はアーティストの配信ライブやファンミーティングといったイベントの実施が予定されています。
東京ドーム約7個分にのメタバースの土地を購入して準備が進行しており、2022年3月にエイベックスアーティストの関連NFTを集めた「Metavex District LANDセール」が開催されました。
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メタバースライブの事例④:Metaverse Music Festival
Metaverse Music Festivalは、メタバースプラットフォーム「Decentraland(ディセントラランド)」が2022年11月10日に開催した音楽フェスティバルです。Decentralandは、ブロックチェーン技術を用いて分散型の仮想世界を構築しており、ユーザーは自由に土地を購入・売却・開発することができます。
Metaverse Music Festivalでは、Decentraland内に作られた複数のステージで、新しい学校のリーダーズなど約150人のアーティストが出演、MetaTokyoという文化都市開発プロジェクトがプロデュースする「MetaTokyoステージ」では、きゃりーぱみゅぱみゅなど日本のアーティストが出演しました。
メタバースライブの事例⑤:米津玄師のFortniteライブ
米津玄師の5枚目のアルバム『STRAY SHEEP』の発売を記念してFortniteライブが企画されました。
Fortniteライブでは、スクリーンに米津玄師のアバターが登場し、羊の頭のかぶりものをした姿で歌い、スクリーンの周りには『STRAY SHEEP』のアートワークやキャラクターが飾られており、アルバムの世界観を表現しています。
メタバースライブ関するよくある質問
Q1:メタバースライブに参加するために必要なものは何ですか
Q2:メタバースライブでのアーティストの収益源には、どのようなものがありますか?
Q3:メタバースライブの今後の課題は何ですか?
まとめ:メタバースでの音楽ライブは今後も活用事例が増えていく
本記事では、メタバースでの音楽ライブの事例5選について紹介しました。メタバースライブは、現実世界では実現できない演出や、場所や時間の制限がないといった特徴を持ち、コロナ渦が終わった今後においても、需要が高まっていくと予想されています。
また、NFTアイテムやメタバース空間内での広告といった、アーティストにとっての新しい収益源にも繋がっていくと考えられます。これからの動向としては、メタバースライブはますます市場やユーザーが伸びていき、音楽業界全体としての成長に期待が集まります。今後のメタバースライブの動向に注目です。
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