Web3.0時代が到来し、インターネットは新たな段階に入りました。この新たな時代には、分散化、ブロックチェーン技術、ユーザーの所有権とプライバシー保護が重要な要素となります。
本記事では、Web3.0時代に主要な位置を占める、おすすめのアプリについて解説します。Web3.0の基本知識から、各アプリの特徴や利点までご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
Web3.0とは?
Web3.0は、分散化、ブロックチェーン技術、ユーザーの所有権を重視したインターネットのことを指し「ブロックチェーン、スマートコントラクト、暗号通貨」などの技術によって支えられています。
従来のWeb2.0は、ユーザーが情報を閲覧するだけの受動的なインターネット体験を提供していましたが、Web3.0ではユーザーがより主体的に参加し、データの所有権やプライバシーをコントロールできるようになるため、より自由で公正なインターネットを体験できると期待されています。
Web3.0時代の主要アプリ8選
Web3.0時代の主要アプリについて解説します。
- Discord(ディスコード)
- OpenSea(オープンシー)
- MetaMask(メタマスク)
- IPFS(インタープラネタリーファイルシステム)
- Decentraland(ディセントラランド)
- Gitcoin(ギットコイン)
- Mastodon(マストドン)
- Uniswap(ユニスワップ)
Web3.0アプリ①:OpenSea(オープンシー)
OpenSea(オープンシー)は、ブロックチェーン上のデジタルアセットマーケットプレイスで、NFTを購入、販売、トレードすることができます。
OpenSeaは、ブロックチェーンの技術を活用しており、第三者の仲介をなしに、直接的かつ透明なトランザクションを可能にしています。この技術により、ユーザーは所有権や取引履歴を確認できるため、高いセキュリティと信頼性が担保されているのが特徴です。
しかし、OpenSea はイーサリアムブロックチェーンを利用しているため、取引手数料が高くなる傾向があり、セキュリティ面でも脆弱性があるという問題が指摘されています。
Web3.0アプリ②:Discord(ディスコード)
Discordは、2015年にアメリカで開発されたオンラインのコミュニケーションプラットフォームです。主にゲーマーコミュニティやグループ間のコラボレーションに使用されますが、その使い方は多岐にわたり、さまざまなWeb3.0コミュニティや企業でも利用されています。
DiscordはWeb3.0の特徴であるユーザーの所有権やプライバシーの重要性にも対応しており、「End-to-End暗号化の提供・ボットやアプリケーションの導入・トークン経済の導入」など、あらゆるWeb3.0要素を取り入れているため、Web3.0には欠かせないツールとなっています。
Web3.0アプリ③:MetaMask(メタマスク)
MetaMask(メタマスク)は、ブロックチェーンとウェブブラウザを接続する暗号通貨ウォレットです。主にEthereumネットワークで動作しており、ウェブ上で暗号通貨の送金やブロックチェーン上のアプリケーションにアクセスすることができるのが特徴。
また、ブラウザ拡張機能とモバイルアプリでの利用が可能になっており、ブラウザ拡張機能は「Chrome、Firefox、Opera、Edge」モバイルアプリは「AndroidとiOS」で利用できます。
MetaMask は、Web3.0時代の主要アプリになる可能性を秘めていますが、課題も多くあり、ユーザー自身にデータの所有権やコントロール権を与えることができるのかが注目されます。
Web3.0アプリ④:IPFS(インタープラネタリーファイルシステム)
IPFS(InterPlanetary File System)は、分散型のファイル共有システムです。IPFSは、中央集権的なサーバーに依存せず、ユーザー同士が直接ファイルを共有することができます。この分散化とP2P(ピア・ツー・ピア)のアプローチが、ファイルのセキュリティ、効率性、耐障害性の向上に貢献しています。
革新的な技術ではありますが「速度が遅い・使用できるアプリケーションが限られている・ファイルの共有方法が複雑である点」など、課題も残っており、更なるアップデートが期待されています。
Web3.0アプリ⑤:Decentraland(ディセントラランド)
Decentraland(ディセントラランド)は、イーサリアムブロックチェーン上に構築された、分散型メタバースプラットフォームで、ユーザーは自身のデジタルな土地やアイテムを所有することができる点が特徴。
ブロックチェーン技術を活用し、所有権の透明性とセキュリティを実現しているため、詐欺や不正取引を防ぐことを可能にしています。これにより、ユーザーはDecentraland内で、自身のデジタルアイデンティティや経済活動を発展させることができ、次世代のプラットフォームと注目を集めています。
Web3.0アプリ⑥:Gitcoin(ギットコイン)
Gitcoin(ギットコイン)は、ブロックチェーン技術を活用して報酬の分配や資金調達を行っている、オープンソースソフトウェア開発者向けのプラットフォームです。特徴としては、Gitcoinは「Gitcoin Grants」と「Gitcoin Hackathons」の2つの主要な機能を提供している点です。
Gitcoin Grantsは、ユーザーが分散型ウェブプロジェクトに資金を提供できるプラットフォームで、ユーザーは、プロジェクトを支援したいプロジェクトを選択して、資金を提供することができます。
そして、Gitcoin Hackathonsは、分散型プロジェクトを開発するためのハッカソンです。分散型プロジェクトのアイデアを持ち寄り、共同でプロジェクトを開発することができます。Gitcoinは「分散化、トラストレス、グローバルコミュニティ、イノベーション」の価値を体現しており、Web3.0において非常に重要なアプリとなっています。
Web3.0アプリ⑦:Mastodon(マストドン)
Web3.0時代の分散型ソーシャルネットワーキングサービスとして有力なのが、Mastodon(マストドン)です。Mastodonは、オープンソースで構築されており、テキスト投稿や画像共有、フォローなどの機能を利用することができます。
そのため中央集権化されておらず、ユーザーは自分のデータをコントロールすることを可能にしており、自由で安全なネットワーク体験・中央集権プラットフォームに頼らずに自由にコミュニケーションできる点が、特徴です。
Web3.0アプリ⑧:Uniswap(ユニスワップ)
Uniswap(ユニスワップ)は、イーサリアムブロックチェーン上で動作する分散型取引所(DEX)です。中央集権的な管理者がいないため、ユーザーは自分のデータをコントロールすることができ、さまざまなトークンのスワップ(交換)や流動性の提供が可能になります。自動化されたマーケットメイキングアルゴリズム(AMM)を使用している点が、ほかの取引所とは異なる点です。
さらにUniswapはオープンプロトコルであるため、相互運用性を実現することができ、新たな金融サービスの開発の促進にもつながっています。
Web3.0アプリとWeb2.0アプリの違い
- データやセキュリティの分散化
- ブロックチェーン技術の活用
- ユーザーの所有権とプライバシー保護
Web3.0アプリの特徴①:データやセキュリティの分散化
Web3.0アプリは分散化されたネットワークを構築します。従来の中央集権化されたWeb2.0アプリとは異なり、Web3.0アプリは複数のノードやデバイスによってデータが分散され、管理されます。これにより、中央権力に依存せずに、データが保存でき、また同時にセキュリティ向上にもつながっている点が、Web2.0アプリと大きく違う点です。
Web3.0アプリの特徴②:ブロックチェーン技術の活用
Web3.0アプリはブロックチェーン技術を利用しており、その結果「データの透明性、改ざんの防止、トランザクションの信頼性」が確保されています。さらに、スマートコントラクトを使用することで、契約や取引を自動化し、信頼できるサービス環境をユーザーに提供しており、新しいインターネットの形であることがわかります。
Web3.0アプリの特徴③:ユーザーの所有権とプライバシー
ユーザーの所有権とプライバシーを重視している点も、Web3.0アプリの特徴です。ユーザーは自身のデータやデジタルアセットの所有権を確立し、ブロックチェーン上のトークンやNFTとして表現することができます。また、ユーザーは自身のデータをコントロールし、データの共有や利用に関しての意思決定を自らが行うことで、ユーザーの個人情報や取引履歴を保護しています。
まとめ:Web3.0時代の主要アプリ8選
本記事では、Web3.0時代における主要アプリ8選について解説しました。Web3.0は、分散化、ブロックチェーン技術、ユーザーの所有権を重視したインターネットの形といえます。
Web3.0アプリを活用することで、ユーザーはより自己表現を重視でき、中間業者に依存することなく、経済的価値を高めることも可能です。ぜひ、Web3.0アプリに触れてみて、分散型のインターネットにアクセスしてみてくだい。
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