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話題のミームコイン、あなたは犬派・猫派?どちらを買うべきか?

21 mins
更新 Shota Oba

ヘッドライン

  • ミームコインは、インターネットジョークを基に作られた暗号資産で、ドージコインや柴犬コインが代表的です。価値はコミュニティの支持に依存しています。
  • 2024年、犬系と猫系ミームコインが競争を激化。ドージコインや柴犬コインが市場をリードする中、POPCATやMOGが急成長しています。
  • ミームコインは高リスクながら高リターンの可能性もあり、ミームコインの中で安定性を求めるなら犬系、成長性を狙うなら猫系が選択肢となります。

2024年に入り、猫系や犬系のミームコインが再び注目されています。POPCATMOGといった猫モチーフのコインは、24年9月には1週間で40%以上の上昇を記録し、犬系ミームコインとしては、メッセージングアプリ「テレグラム(Telegram)」のコミュニティで生まれたTON(The Open Network)ブロックチェーン上のミームコインDOGSが話題となりました。ドージコイン(DOGE)や柴犬コイン(SHIB)などの老舗コインも依然として根強い人気を誇っています。

さて、実際の動物でも人気を二分する犬と猫。仮想通貨の世界では、「どちらを買うべきか?」。本記事では、それぞれの魅力を探り、2024年のトレンドを踏まえた上で、どちらを選ぶべきかを検証します。

ミームコインとは?

ミームコインは、インターネットのジョークやミーム文化を基に作られた暗号資産で、当初は実用的な価値を持たず、娯楽目的でコミュニティ内で使用されていました。代表的な例としては、2013年に誕生したドージコインが挙げられます。柴犬の画像をモチーフにしたこのコインは、ジョークとして始まりましたが、インターネット上で急速に人気を集め、暗号資産市場でも注目される存在となりました。

ミームコインの価値は、主にコミュニティの支持に依存しており、SNSやオンラインフォーラムでの活発な活動がその認知度や市場価値を押し上げています。例えば、柴犬コインやペペコインも、熱心なコミュニティの支援を受けて、短期間で大きな価値上昇を遂げました。また、著名人がSNSでミームコインについて言及すると、一部のコインは急激な価格上昇を見せることもあります。

しかし、ミームコインは非常に高いボラティリティを持つため、投資にはリスクが伴います。それにもかかわらず、ミームコインは単なるジョークを超え、暗号資産市場における重要なムーブメントになりつつあります。

犬系ミームコイン vs 猫系ミームコイン:2024年のトレンドと将来性は?

2024年、犬系と猫系ミームコインの競争が激化しています。犬系コインでは、ドージコインや柴犬コインが依然として市場をリードし、特にDOGEはイーロン・マスク氏の支持や強力なコミュニティに支えられています。柴犬コインもShibArmyと呼ばれる熱心なコミュニティによって人気が維持され、これらのコインはブロックチェーン上で高い流動性とスケーラビリティを誇っています。

一方、猫系ミームコインは急速に台頭しています。POPCATは、「ポップキャットクリック」というゲームの成功により価格が1600%以上上昇。MOGコインは2024年に約3000%の価格上昇を記録し、猫系コインの存在感を示しました。これらのトークンは、ソーシャルメディアでのコミュニティの積極的な参加により、急成長を遂げています。

将来的には、犬系ミームコインが安定した成長を続ける一方で、猫系コインはデジタルコンテンツやNFTとの統合を進め、さらなる人気上昇が期待されます。特に、インターネット文化に敏感な若年層を中心に、猫系ミームコインの人気は今後も高まるでしょう。

関連記事:ミームコインの流行は犬から猫へ =OKXの最新上場ミームコイン

犬派におすすめのミームコイン

犬系ミームコイン一覧:コインゲッコー

ドッグス (DOGS)

DOGSは、Telegramの創業者パベル・ドゥロフCEOが2010年の誕生日に書いた犬の絵「Spotty」が元ネタとなったミームコインとして知られています。9億5,000万人超のユーザーを抱えるメッセージアプリTelegram関連の仮想通貨として、2024年8月の発行時には非常に人気があり、価格も急騰しましたが、その後、Telegramがさまざまな犯罪行為に適切に対応していない容疑でドゥロフCEOが逮捕されると、価格は急落しましたが、依然として注目度の高いトークンです。

関連記事:テレグラムCEOのパヴェル・ドゥロフがフランスで逮捕

ドージコイン (DOGE)

ドージコインは、2013年に「Doge」という柴犬のミームを元に誕生した暗号資産で、ライトコインをベースにしています。ジョークとして始まりましたが、すぐに大規模なコミュニティを形成し、SNS上でのチップシステムとして活用されています。特にRedditやTwitterで人気があり、ユーザー同士の交流や寄付活動に使用されることが多いです。ドージコインの強みは、リラックスした雰囲気と強力なコミュニティサポートですが、プロフェッショナルな要素が少ないため、その点が弱点とも言えるでしょう。

関連記事:ドージコインの買い方ガイド ー 将来性も検証

柴犬コイン (SHIB)

柴犬コインは、柴犬をモチーフにしたミームコインで、現在では分散型エコシステムとして成長しています。2021年には価格が一気に高騰し、ヴィタリック・ブテリン氏が保有するSHIBの一部をインドのCOVID-19救済に寄付しました。柴犬コインはShibaswapという独自の分散型取引所を運営し、LEASHやBONEなどの新しいトークンを発行しています。また、Shibariumという独自のレイヤー2チェーンも開発されており、強固なエコシステムを構築しています。

関連記事:柴犬コイン投資のリスクとリターン

dogwifhat (WIF)

dogwifhatは、ソラナチェーン上で発行された犬系ミームコインで、柴犬がピンクの帽子を被ったミーム画像からインスピレーションを得ています。WIFの取引は高速かつ低コストで行え、Solanaの技術を活用してスムーズな取引を実現しています。限定供給であり、全トークンがすでに流通しているため、希少性が価値の支えとなっています。コミュニティのサポートが非常に強く、活発なイベントやプロモーションが展開されています。

関連記事:dogwifhat(WIF)はどこで買える?|初心者向け買い方ガイド

Neiro(NEIRO

Neiroは、Dogeのモデル犬である「かぼす」の母のかぼすママ氏がXプラットフォーム上で採用した救助犬をモチーフにしたトークンで、イーサリアムエコシステム内で注目を集めています。Neiroはカボスの遺産を引き継ぎ、コミュニティに支持されながら成長しています。なお、24年9月時点でマーケットメイカーのWintermuteが「Neiro On Ethereum」の全体の8%相当を保有しています。また、First Neiro on Ethereum設立時に、総供給量の約4%にあたる171億NEIROがヴィタリック・ブテリン氏にエアドロップされました。その後ブテリン氏は、動物保護基金に対し200ETH(約53万2000ドル)を寄付しました。

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猫派に注目の「CAT」系トークン

猫系ミームコイン一覧:コインゲッコー

Popcat (POPCAT)

Popcatは、2020年10月にソラナ上誕生したプロジェクトで、人気のインターネットミーム「Oatmeal」を基にしています。このミームは、猫が「O」字形に口を開閉する様子を描いたもので、音楽ビデオやゲームで広く使われました。特に、ユーザーが猫の口をクリックして開閉させるゲーム「pp cat.click」は世界的な人気を集め、各国がランキングを競い合うまでに成長しました。トークンの93.1%は流動性プールに、残りは将来の開発用にウォレットに保管されています。

関連記事:次のアルトシーズンはミームコインが席巻するか

cat in a dogs world (MEW)

MEWは2024年3月26日にローンチされたミームコインで、犬系ミームコインが主流の暗号資産市場に挑戦しています。「犬の世界で生きる猫」というユニークなブランディングとSolanaの人気が後押しし、ローンチ後わずか3時間で取引価値は1億5,000万ドルを超えました。トークノミクスでは、総供給量の90%をバーンして価格の安定を目指し、残りの10%をコミュニティにエアドロップして早期採用を促進しています。

関連記事:猫をテーマにしたMEWミームコインが批判的な疑惑の中で急上昇

michi (MICHI)

MICHIは、2024年4月にローンチされたコミュニティ主導のソラナミームコインで、ジュリアン・アサンジ氏の飼い猫「ミチ」をモチーフにしたパロディコインです。最大の特徴はデフレーション型トークノミクスで、取引ごとに一部がバーンされるため、供給が減少し、価値が上昇する可能性があります。また、ユーザーは独自のMICHIミームを作成することも可能です。

関連記事:170万枚のミームコインのうち成功したのはわずか15枚

Mog CoinMOG

Mog Coinは、2023年7月にイーサリアムブロックチェーン上で登場したミームコインで、そのユニークさは「AMOG」(グループのリーダー)というインターネット文化に基づくコンセプトにあります。このコインは、単なるジョークを超え、独自の「joycat」ロゴ(サングラスをかけた笑顔の猫)でコミュニティに支持されています。MOGは、ビットコインやイーサリアム間でブリッジ機能を提供し、BRC20ネットワーク上でも展開可能な点が他のミームコインと異なります。

関連記事:ミームコインMOG、50%急騰し暗号資産トップ100に入る

犬系ミームコインと猫系ミームコイン、どちらを買うべき?

ミームコインを選ぶ際のポイントは、そのプロジェクトが持つコミュニティの活力と今後の成長性です。犬系ミームコインは、ドージコインや柴犬コインのように確立されたブランドと強固な支持層を持ち、ミームコインの中では安定した価値の推移が期待されます。特に、DOGEは長年の市場経験があり、価格変動の予測が比較的しやすいです。

一方、猫系ミームコインは急成長している新しい市場の一部であり、リスクは高いものの、大きなリターンを得るチャンスもあります。特にPOPCATやMOGは、新規参入者やインターネットカルチャーに敏感な層から強い支持を受けています。投資家としては、安定性を重視するなら犬系、よりリスクを取って成長性を狙うなら猫系といった選択肢が考えられます。

ミームコイン投資のリスク

ミームコインは価格変動が激しく、大きな利益を得る一方で損失のリスクも高いです。特にビットコインの半減期後にアルトコインの時価総額が増え、505日後にピークに達することが多く、その影響はイーサリアムなどにも波及します。ミームコインはバンドワゴン効果で価格が急騰することがあり、投資家は冷静な判断とリスク管理が求められます。ミームコインには実用性が乏しいため、投資の際はそのリスクを理解する必要があります。

Crypto Bitcoin Chris氏は、時価総額とともにプロジェクトの新鮮さも重要で、革新的なプロジェクトが市場サイクル初期に上昇傾向があると指摘しています。その後、人気はないがビットコインと比較して価値のあるアルトコインが上昇し、アルトコイン・シーズンの終了は市場で低評価を受けるプロジェクトの価値の上昇によって終わるとしています。

ミームコインを買うタイミング

ビットコインの半減期やアルトコインシーズンを意識し、最初の上昇局面で一部利益を確定し、次の上昇でさらに利益を確保する段階的な売却戦略を取ることで、リスクを抑えながらリターンを最大化できます。分散投資と利益確定のタイミングを見極めることで、バンドワゴン効果やFOMOに流されず、長期的な成功を目指すことが可能です。

特にミームコインは市場サイクル後期に強い上昇を見せることが多く、最初の急激な上昇(パラボリック・フェーズ1)で部分的に売却し、次の上昇局面(フェーズ2)で残りを売却することが推奨されます。この戦略によりリスクを最小限に抑えつつ、利益を確定できます。

Altcoin Season Index:Block Chain Center

ミームコインを効果的に購入するためには、市場全体の動向や指標を正確に把握することが不可欠です。まず、アルトコインシーズンインデックスとアルトコインドミナンスを注視し、アルトコインシーズンを見極めることが重要です。ビットコインドミナンスが低下し、アルトコインの市場規模が拡大する局面では、アルトコインへの資金流入が増えやすく、ミームコインの価格も上昇しやすい傾向にあります。このタイミングが、投資を検討する際の重要な指標となります。

MVRV Z-Score:Bitcoin Magazine Pro

また、MVRV zスコア(時価総額と実現時価総額の比率)を参考に、ビットコインの半減期後の価格上昇トレンドを把握することが重要です。ビットコインは半減期後に価格が上昇する傾向があり、その影響でアルトコイン市場も好調になることが多いです。しかし、草コインはボラティリティが高いため、価格が下落したタイミングで購入することがリスクを抑える鍵となります。

関連記事:「アルトシーズン」を見極める方法:アルトコイン投資法

まとめ:犬系も猫系も今後の市場の動向次第で上昇する可能性はあり

犬系、猫系ミームコインともに、それぞれのコミュニティや市場環境に支えられ、今後も成長の余地があります。特に、インターネット文化やソーシャルメディアでの人気が価格に大きく影響するため、トレンドや話題性を見極めることが重要です。犬系コインは長年の信頼と安定性を持ちつつ、猫系コインは急成長の可能性を秘めています。投資家は、自身のリスク許容度と市場の動向に基づいて、どちらを選ぶかを判断することが求められます。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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