中国の半導体企業である深セン龍芯電子(Shenzhen Longsys Electronics)は、香港での新規株式公開を通じて最大62億8000万香港ドル(約8億ドル)の調達を目指す。
同社は月曜日に上場目論見書で条件を示した。メモリチップメーカーとして深セン市場ですでに取引されているが、香港での公募価格は中国本土の株価を大きく下回っている。
龍芯電子、深セン市場に対して45%割引で新株発行
龍芯電子は約2600万株を、1株あたり最大240.60香港ドルで公募する。これは金曜日の深セン終値376.88元に対して、45%下回る水準であるとブルームバーグが報じている。株価は2026年に約33%上昇している。
最終的な公募価格は9月4日に決定し、9月7日までに配分結果を公表予定。H株の取引開始日は9月8日を予定している。
オプション行使により調達額は最大10億6000万ドルとなる可能性もある。今回の条件では時価総額が最大249億ドルとなる見込み。
タイミングも追い風となっている。龍芯電子は今月、メモリ価格の急騰を背景に、上半期純利益が7万1000%超の急増を記録。売上高は241億人民元に達した。
データセンター運営各社の供給争いで契約単価が上昇。これに伴うAIメモリ不足が業界全体の企業評価を押し上げている。
調達資金のうち約78.3%は研究開発に充てる計画。コーナーストーン投資家は全体の18.89%を引き受け、レノボ、トランション・インターナショナル、中信証券資産運用、レンズテクノロジーなどが名を連ねる。
メモリ各社、大規模資金調達が続く
龍芯電子の資金調達規模はメモリ業界全体の大型資金調達と比べると小さい。CXMTは先月、666億元(約99億ドル)を調達。これは中国で過去2番目となる大型上場であり、同社はテンセントを上回り中国で最も時価総額の高い上場企業となった。
他の企業もすでに公募増資を実施している。SKハイニックスは7月にナスダック預託証券として新株1779万株を発行し、約260億ドルを調達。
ただし投資家の熱狂には限界がある。SKハイニックス株は7月に急落し、同月はKOSPI指数も22%下落。AI向け投資の妥当性をめぐり投資家の懸念が広がった。
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