メタのマーク・ザッカーバーグCEOは19日、Threads上で一般人工知能(AGI)の開発に注力を注ぐと明かした。同氏は、開発するAGIはオープンソースソフトウェアとして誰もが利用できるようにリリースするとしている。
Zuck:
— Yam Peleg (@Yampeleg) January 18, 2024
1. LLaMA 3 is training.
2. Will be released open source.
3. Meta is buying 350,000 H100.
(Price: ~10.5$ billion)
4. Meta aims for AGI.
Let’s go!!
pic.twitter.com/3TZVpdo7dk
同氏は声明で「次世代のサービスには、完全なAGIの構築が必要であることが明らかになってきた」と述べ、「最高のAIアシスタント、クリエイター向けAI、ビジネス向けAIなどを構築するには、推論や計画、コーディング、記憶、その他の認知能力に至るまで、AIのあらゆる分野での進歩が必要だ」と主張した。
AGI開発を支援するため、ザッカーバーグ氏は、メタが24年末までにクラウド施設に大量のコンピュータ設備を増設する。具体的には、Nvidia H100が35万台、他のGPUを含めると約60万台のH100相当のコンピュータ設備を構築する計画だ。
フォーブスが報じたところによれば、マイクロソフトも同様に、H100を大量に注文し、同等のコンピューティング設備を構築する予定だ。両社を含む大量の注文によりH100の納期は1年まで伸びている。Nvidia H100は22年に発表され、前モデルの最大6倍の速さを誇り、最大3TB/秒のメモリ帯域幅を持つ。単独で4600台のH100を使用したスーパーコンピュータ、Eosは存在するが、メタのシステムはその130倍に匹敵する。
ザッカーバーグ氏によると、それらのスーパーコンピュータなどを活用し、同社は引き続きラマ3のトレーニングを続け、自社モデルも責任を持って安全にトレーニングするという。ラマ3は生成AIテキストモデルで、OpenAIのGPT-4に匹敵、あるいはそれを上回る可能性があるとされる。メタは前作のラマ2をオープンに公開しており、ラマ3についても同様のことが行われるとみられる。
AI開発会社トップが予見するAGI・AIが作り出す未来とは
ザッカーバーグ氏は、AIとメタバースとを緊密に連携させる「スマートグラス」がその橋渡しとなると見ている。同氏は「多くの人が日常的にAIと対話するだろう。スマートグラスはAIが周囲を認識するのに理想的」と述べ、メタのRay-Ban Meta smart glassesが既に好調なスタートを切っていることを強調。今後10年でスマートグラスを通じたAIとの対話が一般的になると予測した。
OpenAIのサム・アルトマンCEOは15日より開催中のダボス会議での発言で、AGIに対する批判を軟化させた。以前の見解とは異なり、「もはやAGIの定義について一致した見解は存在しない」と述べ、AGIローンチ後は社会に一時的な混乱があるものの、その後数週間で日常生活に戻ると指摘。AGIの進化は「連続的なもので、年々モデルが大幅に改善される」と強調した。
同氏は以前のブルームバーグでの対談で、「AGIは近い将来開発される可能性があるが、さほど世界や仕事に影響を与えない」との見解を示していた。
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