マイクロソフトは、6000人のエンジニアおよび業界専門家を企業顧客の現場に直接配置し、AIシステムの構築・運用を支援する新たな事業へ25億ドルを投資する。
この新会社「マイクロソフト・フロンティア・カンパニー」は、木曜日に設立を発表した。事業成果を定量的に結びつける点が特徴。
マイクロソフト・フロンティア・カンパニーの仕組みと運営体制
同部門は、マイクロソフトが「フロンティア・トランスフォーメーション」と呼ぶサービスを提供する。専門家が顧客と共にAIシステムを設計・導入し、大規模な現場で継続的に改善を図る。
マイクロソフト商業部門のジャドソン・オルトフCEOは、この取り組みを従来の業界慣行を超えるものと位置付ける。同氏は、深い業界知識とエンタープライズ向けAIエンジニアリングを組み合わせていると説明する。
「これは従来の『フォワードデプロイ型エンジニアリング』を超えるものであり、業界最大で最も有能かつ成果重視のエンジニア集団となる」 と同氏は語る。
マイクロソフト・フロンティア・カンパニーには、すでに在籍する営業担当者、サポートスタッフ、技術コンサルタント、フォワードデプロイ型エンジニアなどが含まれる。多くが特定業界の経験を持つ人材で構成されると、CNBCが報じた。
同社は、顧客が自社のインテリジェンスを制御することを強調している。顧客データを、競争優位を損なう形でモデル学習に利用しないことを約束する。
また、プラットフォームはモデルの多様性を担保する。各業務に応じて、OpenAIやAnthropic、マイクロソフト、オープンソースや業界特化型モデルも顧客は利用できる。新組織のプレジデントにはロドリゴ・ケデ・リマ氏が就任する。
マイクロソフト、競争激化するAI導入市場に参入
この新設は、急成長する市場にマイクロソフトが本格参入する動き。競合他社も単なるツール販売にとどまらず、実務レベルのAI導入提案を急速に展開している。
アマゾン・ウェブ・サービスが独自事業に10億ドルを投入すると2日前に発表。OpenAIとAnthropicも5月に独自の導入事業を開始した。
OpenAIの導入会社は単独企業体で、40億ドル超の出資を受ける。Anthropicはゴールドマン・サックス、ブラックストーン、ヘルマン&フリードマンと組み、15億ドルでClaude AIモデルを企業に直接導入する取り組みを進める。
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