三菱UFJ信託銀行(MUFJ)とmonoAI technologyは3日、分散型ID(DID)とデジタル証明書(Verifiable Credential、VC)を活用したメタバース空間、KAMITSUBAKI STUDIO presents バーチャル謎解きミステリー『魔女謎解』with HELLO OSAKAにおける活動履歴証明の実証実験を開始した。実験は、TOPPANデジタルとZEROBILLBANK JAPANの協力のもと、メタバース利用者のデータ保管方法について検証する。



同実証実験は、23年3月にメタバース認証機能のテスト後の実験として、DID/VCの利用ケースを探求するもの。ユーザーの情報取得のバランスを考慮したシステムを通じて、データ連携の安全性、処理の流れ、パフォーマンス、ユーザビリティ、イベント貢献度を検証する。実験は「HH cross EVENTS」プラットフォームで行われ、VCを用いた情報連携、DIDを活用したデータマーケティング、VCを通じたバーチャルから現実社会への送客などが評価項目となる。
魔女謎解DBにユーザー個人情報を保持せずにユーザーを識別できる「セーブVC」の発行や、ユーザーがイベント内で中断した地点から再開できることの有効性が検証される。また、DIDを用いてユーザーのイベント参加状況を分析し、魔女謎解を完了したユーザーには他のイベントやキャンペーンに利用可能な「クリアVC」を発行することで、VCの拡張性が試される。
今後、三菱UFJ信託銀行とmonoAIは、メタバースイベント「魔女謎解」でのVC使用を現実社会や他のメタバースイベントへと拡張する方向で継続して検証を進める予定である。MUFJ・日立製作所・NTTデータ・富士通などを含む8社は23年10月より、ブロックチェーンを活用した個人認証システムのスキームの構築に向け協議会を立ち上げた。MUFJは同年3月には、大日本印刷(DNP)と「分散型ID」に関する技術開発および事業化について基本合意していた。分散型IDの市場規模は年平均で88.7%成長しており、27年には1兆円規模に到達すると見込まれている。
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