エヌビディア株の下落が金曜日で6日連続となった。4年ぶりの長期続落である。これを終わらせる可能性のある決算発表は、水曜日に予定されている。
この下落後にエヌビディア株は買いか。カバーする全てのアナリストは「買い」と答える。ただし、売りの要因は依然として消えていない。
エヌビディア株の下落が続く理由
下げ幅は小さいが、しぶとい動きである。8月13日の終値は225.30ドルだったが、金曜日には214.75ドルまで下落。6日で4.7%安。
重要なのは幅よりも下落の形である。6日間のうち4日は1%未満の下落。8月18日の1日だけで2.34%減と、総下落幅の半分を占める。これは暴落ではなく、緩やかな値下がり。
2022年の動きと比べると控えめである。エヌビディアは2022年9月6日まで7日連続で下落し、24%安を記録。2021年3月以来の安値だった。当時の下り幅は今回の5倍。今回は「下落幅」より「連続日数」が記録となった。
明確な材料で始まった下げではない。プレッシャーは8月10日から始まる。この日、エヌビディアはアポロ、ブラックロック、ブラックストーン、ブルックフィールド、ゴールドマン・サックス、KKRと資金調達プラットフォームを発表した。
外部投資家から5000億ドル超の資金調達を目指す計画。その資金で顧客がエヌビディアの計算能力を購入する。発表当日、株価は2.9%下落。
懸念点は単純である。エヌビディアが顧客の資金調達を手助けし、その資金で顧客がエヌビディア製品を買う仕組み。批判的な声は「循環取引」と指摘。
この仕組みは一度きりではない。先週の有価証券報告書では、オハイオ州のオープンAI拠点に関連し、エヌビディアが最大1050億ドルのリース債務を保証していることが判明。
エヌビディアの決算発表前に株は買いか
エヌビディアは8月26日の取引終了後に決算を発表予定。今回の四半期は2026年7月までが対象。
アナリスト予想は1株あたり利益が2.01ドル。前年同期比103%増(前年は0.99ドル)。売上見通しは910億ドル程度で、前四半期の816億ドルから増加。エヌビディアは4四半期連続で予想を上回る決算。
株価目標は依然として上昇傾向を維持する。TipRanksが追跡する26人全員が「買い」評価で、「中立」や「売り」は皆無。平均目標株価は301.82ドルで、金曜日の終値から約40%上。バンク・オブ・アメリカのヴィベック・アリヤ氏は350ドルの目標株価を維持。
ただし、一つの数字がこの評価を複雑にする。エヌビディアは過去1年で19.7%の上昇。一方、テック業界の指数は同期間に37.1%の伸び。AI銘柄の中核であるにもかかわらず、AIブームから出遅れている。
直近の決算後も不可解な動きが目立つ。エヌビディアは4四半期連続ですべて予想を上回ったが、いずれも発表後には株価が下落している。
この4回の決算発表はいずれも、翌日は平均2.79%、2日間で平均5.31%の下げ(モトリーフールのショーン・ウィリアムズ氏調べ)。ウォール街を上回る決算でも、株価は反応しきれていない。
エヌビディア、半導体だけでなく電力も確保
金曜日、エヌビディアはクローバーリーフ・インフラストラクチャーへの少数出資を公表。条件は明かされていない。
クローバーリーフはチップもサーバーも持たない。2024年創業。土地を買い、電力網を確保し、即建設可能な用地を販売する事業モデル。
同社はオラクルやオープンAIと関連するウィスコンシン州の案件を含め、70ギガワット超の電力供給プロジェクトを売却したと業界報道が伝えている。パイプラインは100ギガワットを超える規模。
エヌビディアのグローバルAIインフラ成長担当副社長ニコ・カプレツ氏が背景を説明した。
「AIファクトリーは知性時代のインフラであり、土地・電力・シェルがその基盤になる」と同氏は述べた。
AIの成長を制約する要素は、もはやシリコンではなく電力に移った。エヌビディアは半導体が到着する数年前から電力確保に資金を投じている。
決算は連敗を止められるのか。直近の傾向では、報告はむしろ連敗を延ばす可能性が高い。数字自体ではなく、その上に積み上げられた前提こそがエヌビディアの課題となっている。
水曜日までは、循環型ファイナンス論争がトレーダーたちの主戦場となっていた。その後は、過去最高となる四半期決算さえも十分かどうかが焦点に移る。









