日本ではホテル宿泊利用権をNFT化したNOT A HOTEL NFTなど、現実世界資産(Real World Asset:RWA)のトークン化に関する事例が登場している。米NFTレンディング企業Arcadeはこのほど、ロレックスなど高級時計を担保に暗号資産(仮想通貨)を借りられる分散型質屋サービスをローンチした。同サービスはNFTとDeFi(分散型金融)が融合した「NFTfi」に分類され、RWAのトークン化事業を行う米Web3企業4Kと共同で運営されている。
Arcadeの分散型質屋サービスでは、NFTの貸し手は金利を得られる一方、借り手は所有するNFTを担保に入れて資金を調達できる。高級時計を質草として担保に入れることが可能で、保管および所有権を証明する「時計NFT」の発行は4Kが担う。高級時計の分散型質屋サービス利用の流れは以下の通り。ホワイトペーパーによると国際郵送にも対応しており、日本のユーザーも同サービスを利用できるもよう。
- 4Kに対し実物の高級時計を送付後、時計NFTが発行・送付される。
- ユーザーは時計NFTをArcade上で出品し、最適なローン提案を待つ
- Arcadeで融資ローンのマッチングが発生すると、時計NFTはArcadeのエスクローウォレットに送られる
- 時計NFTは融資が完済すれば借り手に返却されるが、債務不履行に陥った場合は貸し手に引き渡される
同プラットフォーム上では、累計25億ドル(約3485億円)の融資ローンがマッチングしている。米リップル社がCBDC(中央銀行デジタル通貨)およびステーブルコインの分野において不動産資産のトークン化に取り組むなど、RWAのトークン化は今後、急成長が見込まれる。
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