SBIホールディングスは29日、XDC ネットワークを展開するTradeFinex Techと、日本国内での合弁会社「SBI XDC Network APAC(仮称)」の設立に向けて基本合意を結んだ。同合意は、貿易金融の効率化を目指すものだ。暗号通貨(XDC)はSBI VCトレードで取引が可能。
新設される「SBI XDC Network APAC(仮称)」では、日本国内向けのXDCネットワーク関連情報のローカライズや、XDCの取扱いを希望する暗号資産交換業者へのサポート、サブネット・レイヤー2を提供する企業とのパートナーシップ拡大を図る。加えて、XDCネットワーク関連会社のXDC Trade Networkが提供する貿易金融ソリューションをAPAC地域に展開する。これにより、XDCネットワークが持つソリューションを広く提供する計画だ。
SBI XDC Network APACの役員構成は、代表取締役に近藤智彦氏(SBI VCトレード代表取締役社長)、取締役に吉田匡氏(XDC Network Head of Japan)および田代卓氏(ビットポイントジャパン代表取締役社長)が名を連ねる。出資比率は、SBIホールディングスが60%、TradeFineが40%。
SBIグループとSBI VCトレード株式会社は、XDCネットワークとのパートナーシップを通じて、5月11日からXDC Networkの普及活動を進め、5月31日からは国内初の暗号資産XDCの取扱いを開始。ステーキングサービスや入出庫サービスの追加など、XDCのプレゼンスを日本国内で拡大していく方針だ。
同発表を受けSBI VCトレードは29日、同日から10月16日までの間に、XDC購入の約定代金が5万円以上となるユーザーを対象に「SBIグループ×XDC Network合弁会社設立発表記念キャンペーン~XDC購入の約定代金に応じて最大100万円相当のXDCプレゼント~」を開催している。
XDCとは?
XDCネットワークは年間2,000兆円と言われる貿易金融の効率化を目指し、企業や金融機関などエンタープライズに特化したブロックチェーン。XDCではDPoS(Delegated Proof of Stake)をさらに改良した独自のコンセンサスアルゴリズムにより、処理能力の効率化や低い手数料を実現。1秒あたりの処理数(TPS)は2,000トランザクションで、平均手数料0.00001ドル。高速かつ安価な取引の提供により、貿易金融やサプライチェーン管理、クロスボーダーペイメントなど世界中の経済活動における活用が見込まれている。
- DPoS(Delegated Proof of Stake)とは、ブロックチェーンのコンセンサス・アルゴリズム。トークン所有者が代表ノードを選出し、効率的なブロック生成を行う。これにより、エネルギー消費が少なく、高速なトランザクション処理が可能となる。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。