トラスティッド

柴犬コイン、レイヤー2ブロックチェーン「シバリウム」をローンチ

7分
投稿者 Shota Oba
編集 Shota Oba

柴犬コインは16日、独自のレイヤー2(L2)ブロックチェーン「シバリウム」のメインネットをローンチした。コア開発者Shytoshi Kusama氏のイーサリアムトロントでの基調講演で発表された。同発表に際して、15日に発表されたシバ・ペーパーのベータ版も公開された

シバリウムは、柴犬コイン創設者Ryoshi氏が2021年5月に提案したイーサリアム(ETH)上のレイヤー2スケーリングソリューション。イーサリアムのセキュリティとインフラを活用し、イーサリアムに比べ高速で低取引手数料を実現することを目指す。加えて、シバリウムではチェーン固有のNFTを作成するなど、ユーザーが獲得したデジタル資産の所有・購入・売却を可能にし、新しい分散型エコシステムの形成ができるようになる。シバリウムでは独自のコンセンサス・メカニズム・プルーフ・オブ・パティシぺーション(PoP)を採用。エコシステムへのステーキングやプロトコル内でのガス代支払い、報酬の支払いにはBONEトークンが使用される。BONEはシバリウムのネイティブガストークンとして機能することで、取引料はイーサリアムネットワークと比較して大幅に低くなる。シバリウムでのSHIBトークンのバーンは、「Burn Portal」を介して実施。トランザクション手数料の70%をBONEトークンで収集し、それでSHIBトークンを市場から購入、その後焼却アドレスへ送ることで供給量を減少させ希少性を高める。

シバリウムのネットワークでは、1万BONEトークンをロックすることで、「Heimdall Validator(トランザクションの概要を監視するソフトウェア)」と「Bor block producer nodes(イーサリアムと他のネットワークをブリッジするツール)」を運用するバリデータとして活動する。Heimdallはコスモス(ATOM)のTendermintに基づいており、Borはイーサリアム仮想マシン(EVM)と完全に相互運用可能となる。

Shytoshi氏は、新しいL2のバリデーターとデレゲーターがシバリウムを分散型に保つと主張し、統治のためのフレームワーク、ガバナンス、憲章が重要になる指摘した。暗号資産トラッキングサイトのコインゲッコーによれば、本稿執筆時の柴犬コインの価格は0.00000910ドルで前日比9.1%減。24時間の取引高は0.3%増加している。このほかに本日はドージコイン(DOGE)やぺぺコイン(PEPE)といったミームコインは軒並み下落基調になっている。

なお、本稿執筆時には、シバリウムのブリッジ上でETHがロックされるバグが発生しているため使用には細心の注意が必要だ。

柴犬コインとは?

柴犬コインは「Ryoshi」という匿名の人物により、ERC-20規格に基づいて作られたミームコイン(トークン)だ。ドージコインを模倣し、柴犬と名づけられた。Ryoshi氏によれば、柴犬コインは「分散型の自発的なコミュニティ構築の実験」であり、仮想通貨プロジェクトが100%コミュニティによって運営されたらどうなるのかという実験であるとしている。

SHIBの総発行枚数は1,000兆枚だが、21年5月にはイーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がSHIB開発側から送付されたSHIBの40%をバーンし、10%を慈善団体に寄付したため、現在は約500兆枚が流通している。21年にはその価格は50万倍越えとなり、同年最も上昇した仮想通貨となった。柴犬コインのエコシステムではこのほかにもShibSwap(DEX)の提供やShib – The Metaverseの開発を行っている。柴犬コインは暗号通貨セキュリティ監査会社CertiKの監査を通過している。

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国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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