主要なミームコインである柴犬コイン（SHIB）は、過去1週間で20%の大幅な下落を見せた。この2桁の価格下落により、重要なオンチェーン指標はSHIBが過小評価されていることを示唆しており、買いの好機にも見える。
しかし、MVRV比率が有利な購入機会を示唆している一方で、SHIBの下落傾向はまだ終わっていないかもしれない。
柴犬コインは過小評価＝注意点あり
SHIBの市場価値と実現価値（MVRV）比率を30日移動平均で評価すると、その過小評価の状態が確認できる。Santimentのデータによれば、この比率は本稿執筆時点で-29.35%である。
資産のMVRV比率は、市場価値と実現価値の関係を測定することで、過大評価または過小評価されているかを識別する。資産のMVRV比率が正の場合、市場価値が実現価値を上回っており、過大評価されていることを示唆する。
一方、SHIBのように比率が負の場合、資産の市場価値が実現価値を下回っている。これは、コインが元々の購入価格に比べて過小評価されていることを示唆する。
歴史的に、負のMVRV比率は「ディップを買い、高く売る」ことを望む人々にとって購入の機会を提供する。しかし、SHIBを悩ませる強い弱気の感情は、近い将来の価格反発の可能性が低いことを示唆している。
特に、弱気のバイアスは、同コインの本稿執筆時点での-0.03%の負の資金調達率に反映されている。
資金調達率は、永久先物市場におけるロングトレーダーとショートトレーダー間で交換される定期的な支払いである。これは、デリバティブの価格を基礎資産に近づけるために設計されている。資金調達率が負の場合、ショートトレーダーがロングトレーダーに支払い、より多くのトレーダーが価格の下落を予想していることを示す。
したがって、SHIBのMVRV比率はミームコインが現在過小評価されていることを示しており、「ディップを買う」ことを望むトレーダーにとって魅力的なエントリーポイントであるが、現在の弱気の感情は下落傾向がまだ終わっていないことを示唆している。
SHIB価格予測：買い手は参入するか？
日足チャートでは、SHIBのチャイキン・マネー・フロー（CMF）が上記の弱気の見通しを支持している。本稿執筆時点で、CMF指標は-0.03でゼロを下回っており、トレーダー間での強い売り活動を示している。
資産のCMFは、市場への資金流入と流出を測定する。その値がゼロを下回ると、買い活動は最小限である。SHIBの需要が低いままであれば、その下落は0.000014ドルまで続くだろう。
逆に、コインの流通が停滞すれば、SHIBの価値は0.000016ドルまで上昇する可能性がある。
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