トゥークリウムは、ショートXRP ETF(上場投資信託)の発行を19回目となる延期とした。9月11日付の書類によると、実際の最短上場日は2026年10月11日へ先送りとなった。
このファンドはXRP価格が下落した際に投資家が利益を得る仕組み。逆の構造、すなわちXRP価格上昇で利益を得るETFは2025年4月から取引されている。
19回申請されても始まらないXRPショートETF
米証券取引委員会(SEC)の公開記録によると、2025年4月4日以降、毎月ほぼ1回のペースで同じ3ページの書類が提出されている。書類の変更点は日付のみ。
最新の書類も説明事項はなく、日付のみが差し替えられている。ストラテジー、手数料、リスクの注意喚起などには変更がない。
その日付さえも決して上場開始日ではない。許可された最初の取引可能日を示すのみであり、「許可」は「上場開始」とは同義でない。
初回の延期は、2倍ロングXRPファンドのニューヨーク証券取引所での上場4日前に決定された。トゥークリウムは上昇型の商品は発売し、下落型は棚上げした。
規制当局による阻止はなかった。延期の決定はすべて同社自身によるもの。
XRP下落への賭けが実現しなかった理由
この商品は、XRPの価格変動の2倍の動きを反対方向に目指す設計。現物のXRPは一切売却せず、価格下落時に損益が生じる契約を取引業者と結ぶ形となる。
トゥークリウムが延期の理由を明かしたことはない。
その間にも、ETFが想定していたXRPの下落は実際に生じた。2025年7月に3.65ドルで高値をつけたXRPは、現在1.37ドル前後で推移し、下落率は60%超となった。この下げ局面の売りに投資できる上場商品は存在しなかった。
現物型のXRPファンドは発売され、資金流入は続いている。直近20営業日では、これらのETFに1億9050万ドルが流入し、流出は1日しかなかった。
投資家は下落局面でも資金を据え置いた。ローンチからの累計流入額は17億ドルに上る。ただし、この相場下落で売り側に賭ける方法はなかった。
10月11日は本ファンドの20回目の期日。19回の延期を経て、このETFが仮にローンチしても何が変わるのか、むしろその点が焦点となっている。









