ソフトバンクグループは現在、AI半導体大手エヌビディアに対抗する人工知能(AI)半導体新ベンチャー設立を見据え、最大1000億ドル(約15兆円)の資金調達を目指している。ブルームバーグがこのほど、報じた。
同プロジェクトは「イザナギ」と名付けられ、孫氏がソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスを補完する企業を構想しており、次なる大きな動きと位置付けられている。計画によると、SBGは300億ドルを出資し、残り700億ドルは中東の投資家から調達する予定である。エヌビディアは現在、市場シェアの70%を占めている。プレシデンス・リサーチによると、世界のAI半導体市場は2024年の283.7億ドルから2032年には2274.8億ドルへの成長が見込まれている。
AGI到来に向け最大規模の投資額を調達
同取り組みはAI分野における最大級の投資規模となるとみられており、米マイクロソフトがオープンAIに投資した100億ドルを上回ることになる。孫氏は、AI技術の発展に向けた長期的なビジョンを持ち、AGI(汎用人工知能)の実現を目指しており、イザナギプロジェクトはその一環として位置付けられている。
AIへの関連を強めるソフトバンク・孫氏
孫氏とオープンAIのサム・アルトマンCEOは過去に半導体製造での協力と資金調達について話し合ったことがあるが、イザナギはアルトマン氏の野望とは別のプロジェクトとして進められている。アルトマン氏はオープンAIの新たなAIチッププロジェクトのため、中東の投資家を含む世界中の投資家から5兆ドルから7兆ドルの資金を調達することを目指している。
孫氏はアルトマン主導の「AIデバイスプロジェクト」に参加しており、10億ドル以上を投資する方針だ。孫氏は議論で、ソフトバンクが90%の持ち分を持つ英半導体設計大手Armに同プロジェクトの中心的な役割を果たすよう提案していた。同プロジェクトは23年12月アップルのiPhoneおよびApple Watchの開発を担当するタン・タン上級副社長の参加が決まった。
同プロジェクトの詳細な資金調達方法や具体的な用途はまだ公表されていないが、情報筋によれば孫氏はAI市場への参入強化として、投資アイデアや戦略を絶えず練り直し、さまざまな次世代半導体の開発に取り組んでいるという。
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