2024年の米国大統領選挙が近づくにつれ、アルトコイン上場投資信託（ETF）、特にソラナの見通しは政治的な結果に大きく左右される可能性がある。
米証券取引委員会（SEC）は最近、ファンドマネジャーにイーサリアムETFのスポット上場を認めるなど、寛容な姿勢を示している。しかし、SECのゲーリー・ゲンスラー委員長は、これらの上場には時間がかかると警告している。
トランプ勝利ならソラナETFの承認確率が高まる可能性
次の暗号資産ETFの可能性に関する憶測はすでに始まっており、ソラナが有力候補として浮上している。アーク・インベストのCEO兼CIOであるキャシー・ウッド氏は、大手金融機関が新たなETFを推進する際、上位の暗号通貨に焦点を当てるだろうと述べ、次のターゲットとしてソラナを挙げた。
興味深いことに、約1兆6400億ドルの資産を運用するフランクリン・テンプルトンは、ソラナの著しい成長を賞賛し、アルトコインファンドのローンチをほのめかしている。
「ソラナについて、我々はアナトリーの単一アトミック・ステート・マシンのビジョンを、情報の非対称性を低下させる分散型ブロックチェーンの強力なユースケースと見ている。そして、2023年第4四半期にSolana上で見られたすべての活動に感銘を受けています：DePIN、DeFi、Meme Coins、NFTs、Firedancerです」とフランクリン・テンプルトンは述べている。
一方、CoinSharesは、ヘッジファンドやウェルスマネージャーの間でアルトコインの保有が大幅に増加したことを報告し、特にソラナに注目した。21.coの共同設立者兼社長であるオフィーリア・スナイダー氏は、この関心の高まりに呼応し、欧州の取引所における同社のソラナ上場商品（ETP）の運用資産額は約9億9000万ドルに上ると報告している。
ドナルド・トランプ氏が暗号資産推進派であることから、ブルームバーグETFアナリストのエリック・バルチュナス氏は、トランプ氏の勝利はアルトコインETFにとってより有利な環境につながる可能性があると推測した。トランプ氏は、暗号通貨に対してより寛大なアプローチを持つ新しいSEC委員を任命する可能性がある。
実際、2024年の米大統領選でトランプ氏が勝利すれば、ETF発行会社がSECに新規申請を殺到させ、ウッド氏が述べたように、ソラナなど様々なアルトコインETFで水面下を試すことになるかもしれない。
「トランプ氏が勝てば、他のコインもETFになる可能性があると思います」とバルチュナス氏。
熱意とは裏腹に、米国の規制当局の承認は依然として厳しく、SECが最近イーサリアムETFを受け入れたのは困難なプロセスだった。バルチュナス氏は、SECの承認スケジュールは、別のアルトコインETFの導入を数年遅らせる可能性があると述べた。
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同氏はまた、民主党政権が続けば、現在の制限的なアプローチが維持され、新たなアルトコインETFの承認の可能性が低下する可能性があると指摘した。このため、承認プロセスはそれまで慎重かつ保守的なままである。
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