ソラナ、ステーキング時価総額でイーサリアム超え：ブレイクスルーかブームか？

StakingRewardsのデータによれば、ソラナ（SOL）はステーキング時価総額でイーサリアム（ETH）を上回り、ソラナが5315億ドル、イーサリアムが5372億ドルに達した。

この節目はSNSプラットフォームXで熱い議論を巻き起こしている。ソラナにとっての転換点なのか、それとも一時的な急騰に過ぎないのかという疑問が浮上している。

ソラナ、イーサリアムを上回る：高いステーキング利回りが魅力

最近のデータによると、ソラナの総供給量の64.86%が現在ステーキングされており、年利8.31%の驚異的なAPYを提供している。一方、イーサリアムは供給量の28.18%しかステーキングされておらず、APYは2.98%である。

この差異は、ステーキングを通じて受動的収入を求める投資家にとってソラナの魅力が増していることを示している。ステーキング時価総額は、ステーキングされたトークンの総数に現在の価格を掛けて計算される。本稿執筆時点でSOLの価格は138.91ドルであり、ソラナはこの指標でイーサリアムを正式に上回った。

しかし、ソラナの高いステーキング比率は一部で論争を引き起こしている。X上のダンクラッド・ファイストのような批評家は、ソラナのスラッシングメカニズム（またはバリデータ違反に対するペナルティ）の欠如が、そのステーキングモデルの経済的安全性を損なっていると主張している。イーサリアムは、スラッシングメカニズムを備えており、ステーキング比率が低いにもかかわらず、より高い安全性を提供している。

「スラッシングがないのに『ステーキング』と呼ぶのは非常に皮肉だ。何が賭けられているのか？ソラナは現時点で経済的安全性がほぼゼロだ」とダンクラッド・ファイストは述べた。

クジラ活動増加＝注意信号

一方、「クジラ」（大口投資家）の最近の動静がソラナへの関心をさらに高めている。2025年4月20日、あるクジラが37803 SOL（526万ドル相当）をアンステークした。同様に、ギャラクシーデジタルは4日間（2025年4月15日〜19日）で606000 SOLを取引所から引き出し、最終的に462000 SOLとなった。

さらに、2025年4月17日、新たに作成されたウォレットが約515万ドル相当のSOLをバイナンス取引所から引き出した。同様に、バイナンスのクジラは37万SOLトークン以上を引き出し、5278万ドル相当となった。

一部のクジラがSOLを引き出す一方で、他の大口保有者は蓄積している。米国上場企業のジャノーバーは、ソラナの保有量を163651.7 SOL（2120万ドル相当）に増やし、2025年4月16日にクラーケン取引所と提携してステーキングを行った。

これらの行動は、機関投資家やクジラの異なる戦略を示しており、ソラナの価格は重要な水準で変動している。

SOL価格分析:機会と課題

本稿執筆時点で、SOLは140.49ドルで取引されており、過去24時間で3.53%上昇している。アナリストは、ソラナの価格にとって129ドルが重要なサポートであり、144ドルが上昇の可能性を実現するために克服すべき重要な障害であると指摘している。この障害を突破すれば、SOLは新たな高値に向かう可能性がある。