ジム・クレイマー氏、スペースX株に警告 イーロン氏に強気材料か

  • クレイマー氏は、スペースXが上場初日に持続不可能な水準まで急騰しかねないと警告した。
  • 逆クレーマー効果には、過去の相場上昇局面で実証された実績がある。
  • 逆張り派は、彼のSpaceXに関する警告がこれまでで最も強気なシグナルになり得ると指摘する。
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ジム・クレイマー氏が再び話題を呼んだ。CNBCの同氏は今週、スペースX株が上場初日に持続不可能な水準まで急騰する可能性を警告した。しかし、多くの投資家にとって、この警告こそが今年最も強気なシグナルに映っている。

スペースXは新規株式公開(IPO)の公募価格を1株あたり135ドルに設定し、企業評価額は1兆7700億ドルで、史上最大のIPOとなった。本日6月12日にナスダックでSPCXのティッカーで取引開始予定となり、需要は極めて旺盛で、申し込みは予定の4倍に達しているとされる。

クレイマー氏がスペースX株について語ったこと

クレイマー氏は「マッドマネー」の視聴者に対し、上場初日の大幅上昇はスペースXにとって最も望ましくないと述べた。個人投資家が指値注文ではなく成行注文を行い、株価を人為的に押し上げて急落につながるリスクを懸念している。

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同氏はスペースXが一時的に世界最大級の企業並みの評価額に到達する可能性に言及し、そのような水準での買い付けはたいてい投資家にとっては好ましくない結末になると指摘した。

クレイマー氏は5月にも警鐘を鳴らし、IPOの過熱が市場全体にとって「破壊的」になる可能性、他の株式から資金を吸い上げかねないとの懸念を示していた。その後は、短期的な投機家による株の売り急ぎに焦点を合わせている。

逆クレイマー効果には実績がある

投資家層の見方は異なる。「逆クレイマー効果」とは、同氏の否定的な予想が相場上昇の前触れとなる現象を指す。

2017年、同氏はビットコインを「モノポリーのお金」と揶揄した直後、価格は2万ドル近くまで上昇した。2021年6月には、中国の規制強化を理由にビットコインをほぼ全て売却すると発言した直後、市場は反発した。さらに2024年1月、米国現物ETFの上場直前にもビットコインの急落を警告したが、そのETFがその年の暗号資産業界最大の起爆剤となった。

こうしたパターンが定着したため、ウォール街ではこれに着目した金融商品も誕生している。Inverse Cramer Tracker ETF(SJIM)は2023年に上場し、クレイマー氏の推奨と逆のポジションを取る仕組みとなっている。その有効性は複数の相場サイクル、例えば2017年のビットコイン急騰や2024年現物ETF相場などで確認されている。

スペースX、ビットコイン保有分を公開市場へ

今回のIPOが他と一線を画すのは、スペースXがバランスシート上に1万8712ビットコインを保有し、足元の価格換算で約20億ドル相当となる点である。スペースX株が上場すれば、投資家は初めてこのビットコイン資産にも間接的にアクセスできる。アナリストらはすでにこの上場が暗号資産市場全体に与える影響を分析し始めている。

クレイマー氏の警告が的中するか否かにかかわらず、少なくとも逆張り志向の投資家には買いの確信をもたらしている。


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