スタンダードチャータード銀行は、モルフォ(MORPHO)に対し2030年末までの目標価格を60ドルとし、カバレッジを開始した。この見通しは約30倍の上昇余地を示唆し、同行による分散型金融(DeFi)分野への積極的な投資スタンスを拡大するもの。
この予想が実現すれば、モルフォは2030年までにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を上回るパフォーマンスとなる。これにより、すでにAave(AAVE)が含まれている同行のカバレッジ対象に新たに加わる。
スタンダードチャータードの60ドルモルフォ目標への道筋
モルフォは本稿執筆時点で約2.05ドルで取引されており、レポート発表当日は10%以上上昇した。時価総額では57位に位置する。
同行のデジタル資産リサーチ責任者であるジェフ・ケンドリック氏は、目標達成までの年次ロードマップを示した。2026年に3.50ドル、2027年に11ドル、2028年に22ドル、2029年に40ドル、2030年に60ドルと予測している。
本レポートは、今月発表時点の価格から33倍の上昇と位置付けた。現在のモルフォ水準から計算すると、目標値は約30倍となる。
この予測は、同行による長期見通し発表ラッシュの一環。先月にはイーサリアムの目標価格引き下げ、さらに数週間前にはAaveの50倍予想をリリースした。
スタンダードチャータードがモルフォを支持する理由
モルフォはAaveに次ぐDeFiレンディングプロトコル2位。両社がDeFiレンディング分野で、預金の57%とアクティブローンの63%を占める。
「モルフォはオンチェーンバンクの一部であり、オンチェーンバンクや資産運用業者向けインフラの側面も持つ。」
同行はモルフォについて、以下の2つの事業に分類している。
- Morpho MarketsはAaveと同様の機能を持つ
- Morpho Vaultsはオンチェーン資産運用者、またはキュレーター向けのインフラ事業
同行は、Vaults事業こそが、従来金融(TradFi)から大口資金をオンチェーンに引き込む差別化要素と分析する。
また、DeFi資産は2030年までに37倍に拡大すると予測し、モルフォもその成長の波に乗ることを期待している。
モルフォの現在の預金額は約98億ドル。Fireblocks、Anchorage、Taurusなどのカストディ企業がモルフォのVaultsと連携済み。
モルフォの財務基盤も強力。開発元Morpho Labsは、直近で1億7500万ドルの資金調達を実施し、プロトコルの評価額は20億ドルとなった。
ただし、目標達成にはモルフォがTradFi大手との強固な関係構築を進める必要があり、スタンダードチャータードは成長が段階的(まとまった)となる可能性にも言及する。
こうした不確実性は、すべての長期モルフォ予測の根幹にある。今後数四半期で、機関投資家資金の流入スピードが試される。









