マイケル・セイラー氏は今週、ストラテジーがBTCの追加取得を当面見送る方針を示した。5月5日の2026年1〜3月期決算発表を控えた措置。BTCが四半期ベースで大幅安となる局面での判断は今回サイクルで初めて。同社は普通株の希薄化を抑制するため、優先株を軸とした資金調達へ戦略を転換している。
ストラテジーのビットコイン購入停止、決算発表期間と重なる
この一時停止は、2026年にストラテジー社がほぼ毎週積み増しを続けてきたペースに終止符を打つもの。13週連続で続いた買い入れも、3月末に途絶えた。
ストラテジー社は現在、81万8,334BTCを保有している。評価額は644億4,000万ドルで、1BTCあたりの平均取得価格は7万5,532ドル。含み益は4.23%。
第1四半期でも積極的な積み増しが続いた。ストラテジー社は前四半期に約8万9,600BTC(55億ドル相当)を追加購入し、四半期としては同社史上2番目の規模となった。同期間中、ビットコインは20%超下落した。
決算でSTRC戦略の成否問う
一方、ウォール街は第1四半期の売上高を1億2,000万ドル前後と予想している。主にビットコインの時価会計に関連し、GAAPベースでの赤字計上が見込まれる。
ザックスは1株あたり純利益(EPS)のコンセンサスをマイナス3.41ドルと予測。より幅広いアナリスト集計では、四半期の下落と関連し、さらに大幅な赤字が見込まれている。ストラテジー社はQ1のGAAP報告で145億ドルの含み損を計上したためだ。
「ザックス・インベストメント・リサーチによれば、1人のアナリストによる今四半期のコンセンサスEPS予想はマイナス3.41ドル。前年同四半期のEPSはマイナス16.49ドルだった」とナスダックが伝えている。
投資家はストレッチ(STRC)優先株プログラムを注視する。ストレッチ株は、ストラテジー社が普通株の市場売出しから撤退して以降、主要な資金調達手段となった。
同株は配当利回り11.5%で、直近ではパー割れで取引。ピーター・シフ氏を含む批判派は、「ビットコインがさらに下落した場合、この仕組みは希薄化リスクと再調達リスクを高める」と指摘している。
5月5日の決算説明会は、米東部時間午後5時からZoom、X、YouTubeで配信予定。投資家は、来週買い入れが再開するのか、それとも配当重視の姿勢が維持されるのか注視する構え。





