人工知能(AI)が台湾経済の構図を書き換えている。かつては中規模の輸出主導型経済であったが、現在は4兆ドル超のグローバル市場の巨頭に成長した。
AI需要が半導体セクターを、世界市場で最も影響力のある分野の一つへと押し上げている。
AIハードウェア需要、台湾の市場規模を押し上げ
コベイシレターは、今月の台湾株式市場の時価総額が4兆1400億ドルに達し、イギリスの4兆900億ドルを抜いて世界第7位となったと指摘した。
一方、イギリス市場は進展がほとんど見られず、2013年の高値およびリーマン・ショック前の水準付近で停滞している。
「台湾の時価総額は2020年以降3倍に膨らんだ。主にAIによる半導体株高が牽引した」と投稿は伝えている。
さらに、台湾積体電路製造(TSMC)の株価(TSM)は同期間に680%上昇した。株価は過去最高値に近い。コベイシレターによれば、同社は台湾株式市場の時価総額の40%超を占めている。
TSMCは第1四半期に純利益5724億8000万台湾ドル(約180億ドル)を計上。前年同期比で58.3%増加となった。売上高は1兆1340億台湾ドル(350億ドル)で、35.1%伸びた。
AI関連を含むハイパフォーマンスコンピューティング分野は、第1四半期売上高の61%を占めた。
この勢いは衰える気配がない。4月だけで海外投資家は台湾株を89億ドル買い越しており、月間ベースで過去最大の流入ペースとなっている。
「AIが世界の株式市場の勢力図を書き変えている」とアナリストらは述べた。
台湾の輸出も同様の傾向を示す。3月の輸出は前年同月比65.9%増の911億2000万ドルに達し、16年超ぶりの急伸、14か月連続の増加となった。
市場アナリストは台湾をAIハードウェア需要の代表的な指標と捉えつつある。世界全体でAIに支出される1ドルが、そのまま台湾市場への資金流入となる可能性がある。
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