暗号資産市場では7月最終週、新たなトークンが大量に供給される見通しだ。特にジュピター(JUP)、オプティミズム(OP)、カミノ(KMNO)の3つの主要エコシステムで、これまでロックされていたトークンの供給が解禁される。トークンのロック解除は市場におけるボラティリティ(価格変動)の要因となり、短期的な価格動向にも影響を及ぼす可能性があるとされている。
1. ジュピター(JUP)
- ロック解除日: 7月28日
- ロック解除されるトークン数: 5347万JUP(総供給量の0.76%)
- 現在の流通供給量: 30億JUP
- 総供給量: 70億JUP
ジュピターはソラナ(SOL)ブロックチェーン上に構築された分散型の流動性アグリゲーターである。複数の分散型取引所(DEX)や流動性ソースに接続し、最適な取引ルートを選択する仕組みを提供している。利用可能な流動性プールを通じて効率的な経路を探し出し、トークンスワップにおいてユーザーが最も有利な価格で取引できるよう支援することが目的だ。
ジュピターの運営チームは7月28日、5347万トークンを放出する。今回放出されるトークンの価値は3219万ドルに相当し、現在の流通供給量の1.78%にあたる。

ジュピターは、3889万JUPトークンをチームに配布する。マーキュリアルのステークホルダーには1458万トークンが配布される。同トークンロック解除は、ネットワークの月次クリフ解除パターンに沿った格好だ。
2. オプティミズム(OP)
- ロック解除日: 7月31日
- ロック解除されるトークン数: 3134万OP(総供給量の0.73%)
- 現在の流通供給量: 17.5億OP
- 総供給量: 42.9億OP
オプティミズムはイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上のレイヤー2スケーリングソリューションであり、トランザクション処理能力の向上およびガス代(手数料)の削減を目的としている。「オプティミスティック・ロールアップ」と呼ばれる技術を採用しており、イーサリアムが持つセキュリティを維持したまま、より迅速かつ低コストでの取引を可能にする。
同ネットワークでは7月31日、3134万OPトークンのロックが解除される。今回解放されるトークン量は、現在の流通供給量の1.79%に相当し、約2600万ドルの価値となる。

さらに、ロック解除がされる供給量のうち、コア貢献者には1654万トークンが配布され、投資家には1480万OPが配布される。
3. カミノ(KMNO)
- ロック解除日: 7月30日
- ロック解除されるトークン数: 2億2917万KMNO(総供給量の2.29%)
- 現在の流通供給量: 24億KMNO
- 総供給量: 100億KMNO
カミノファイナンスは、ソラナのブロックチェーン上で構築されたレンディングプロトコルである。同プロトコルは流動性を提供するためのソリューションを展開しており、ユーザーは資産を流動性プールに預け入れ、報酬を得る仕組みとなっている。
7月30日には2億2917万KMNOトークンが市場に放出される予定で、供給規模は約1400万ドル相当にのぼる。これはアルトコインの流通供給量全体の9.5%に相当する。

放出されるトークンのうち、大部分の1億4583万トークンは主要ステークホルダーおよびアドバイザーに分配される。また、カミノのコア開発関係者には8333万トークンが割り当てられる予定である。
このほか、7月最終週にはレンゾ(REZ)、ガンズ(GNZ)、アンデッズゲームズ(UDS)など、投資家が注目する他のトークンのロック解除も控えている。
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