トランプ米大統領は、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長がダストボックスへ落ちるミーム画像をTruth Socialに投稿し、金利を巡る同議長への批判を再燃させた。
この投稿は、パウエル議長がFRB議長として最後となる可能性が高い連邦公開市場委員会(FOMC)を数日後に控えて行われた。
投稿には「Too Late(手遅れ)はアメリカにとって災難。金利が高すぎる!」とのキャプションが添えられていた。
トランプ氏「Too Late」批判、新たなイメージで再燃
トランプ氏は長年パウエル議長を「Too Late(手遅れ)」と呼んでいる。同氏は、議長が利下げをためらったうえ、さらに金利を下げる動きも鈍いと主張する。今回の投稿は、その主張に直接的なビジュアルの嘲笑を加えたもの。
画像は、パウエル議長が書類でいっぱいのダストボックスに落ちる瞬間を描いている。トランプ氏は繰り返し大幅な金利引き下げを求めてきた。金利が下がれば消費者負担が軽減され、経済成長が加速すると主張している。
パウエル議長はインフレ懸念を理由に、高金利政策を長期間維持してきた。トランプ氏はかつて、パウエル議長の罷免も示唆したが、法律顧問らが法的なリスクを警告した。FRB人事を巡るトランプ氏の動きは、単なる言葉の域を超えている。
政権はFRBの空席となった理事ポストに政権寄りの人物を起用している。これらの人選はホワイトハウスの利下げ方針と一致する。
市場はパウエル議長の最後のFOMCに備える
この再攻撃は、暗号資産トレーダーらがパウエル議長の最後のFOMCに向けてポジション調整を進める中で起きた。ビットコイン(BTC)や主要アルトコインはリスク回避の動きを示している。トレーダーはレバレッジを縮小し、高ベータ資産へのエクスポージャーも減らしている。未決済建玉のデータからも慎重な姿勢がうかがえる。
金融政策に加え、ここ数週間ホワイトハウスは他分野でも積極的な姿勢をみせている。最近では欧州生産車への新たな関税導入やイランを標的とした追加措置も実施した。
米政権は生成AIの規制も強化している。新たなAIモデルは公開前に連邦当局の審査が義務付けられた。金融・通商・テクノロジー政策の変化が、リスク資産市場のボラティリティを高止まりさせている。
市場参加者の注目はFRBの次の一手に集中している。パウエル議長の任期が終盤に入る中、今回のミーム投稿はホワイトハウスとFRBの対立をより鮮明にしている。
次期議長が金利政策で大きく方針転換するかどうかが、年内のリスク資産のポジション形成に影響を与える可能性がある。現時点では、市場関係者はホワイトハウスとFRB本部(エクルズビル)のすべてのシグナルを注視している。





