米国と中国が人工知能(AI)専用ホットラインを設けた。ホワイトハウスが金曜日に発表し、習近平中国国家主席の訪米にあわせての措置。
ただし、この回線がAI開発競争の減速につながるかは不透明。ワシントンは、自国のAI推進に手を緩めるつもりはないと強調する。
AI専用の「冷戦時代」型ホットライン
ホワイトハウスの資料によると、新設の米中スーパーインテリジェンス対話では、AIのリスクと利点を検討する。初会合は11月までに開催予定であり、別途AIのインシデント対応専用回線も設ける。
米通商代表部のジャミーソン・グリア氏は、この回線について冷戦期に例えて説明した。
「私は、冷戦時代にクレムリンとホワイトハウスの間に設置された赤い電話を思い出す」とCBSが報じた。
CBSによると、習氏は「AIは常に人間の管理下で開発すべきだ」と述べた。
一方、会談の数時間前にトランプ米大統領はTruth Socialに別の見解を投稿した。
「スーパーインテリジェンス(SI)は大きな議題になるだろう。だが私は現状を変えるつもりはない。これが中国の立場でもある。我々の安全網は司法省(DOJ)だ!」
ただし、対話が始まっても開発競争は緩まない。BeInCryptoは9月16日、スコット・ベセント財務長官が米中AIリスク協議を開始したと報道。同時に米国はAI開発ペースを落とさないと強調した。
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中国のAI投資額は米国の一部に迫る
投資額の差は依然大きい。スタンフォード大の2026年AI指数によれば、2025年に米国の民間AI投資は2859億ドルに達した。中国の民間投資は124億ドル。報告書は、中国の実際の額は政府資金を加えればさらに増す可能性があると指摘する。
性能格差はわずか。スタンフォード大のデータによれば、3月時点で米国の最高AIモデルは中国トップモデルを2.7%上回ったにとどまる。
英国は独自方針、AI利用の抑制を指示
こうした中、英国は国内で逆の動き。政府のAIナレッジハブの指針案では、必要な場合のみAI利用を推奨。環境負荷の低減が狙い。
まずは表計算ソフトや検索エンジンで対応可能か確認するよう求める。AIが必要な場合も、使うモデルは可能な限り小型を選ぶよう勧告。Gemini ProよりGemini Flashが推奨例。
プロンプト(指示文)は短く、回数も抑える。ガイドは「ありがとうと伝える必要はない」とまで明記。AIの回答は正確性を確認し、AIの関与があればそれを開示することも義務付けた。
トランプ米大統領と習主席は11月、深圳で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)サミットで再び会談予定。AIに関する初会合も同時期に開催される見通し。









