ワールドコイン(WLD)は22日、「パーソナルカストディ」と称する新たなデータ保管手法を導入した。同手法は、ユーザーのデバイス上で直接情報を保管することでプライバシー保護の向上を図る。
虹彩情報のコード生成時に読み取り端末の「Orb」で生成される画像やメタデータなどの情報が、ユーザーのスマートフォンなどのデバイス上に保管される。これにより、ユーザーは自らのデータの流れを制御でき、利用前にデータを削除する権限も有する。ワールドコインは約8か月前にローンチして以来、約450万人が登録している。この期間中、さまざまな政府機関が調査してきた。
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パーソナルカストディ機能の導入により、高いセキュリティが求められるアプリケーションでの顔認証利用が可能になり、ユーザーは自身がOrbで確認された同一人物であることを随時確認できるようになった。ワールドコインにとって、ユーザーのデータ制御能力の強化は、ユーザーファーストのアーキテクチャをさらに固め、World IDネットワークをより安全かつ堅固なものにする重要なステップとされている。
パーソナルカストディの実装プロセスには、デバイス、Orb、画像およびデータパッケージ、一時的なバックエンドストレージが関与する。プロセスでは、全てのデータがユーザーの公開鍵で暗号化され、結果としてデバイス上にのみ存在する暗号化されたデータパッケージのコレクションが形成される。バックエンドはいかなる状況でもデータパッケージを復号できない。
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ワールドコイン開発企業Tools for Humanityの製品、エンジニアリング、デザイン部門のティアゴ・サダ責任者は報道関係者に対し、「以前はすべてがデフォルトで削除されていたが、確実に今はユーザーがデータをどう扱うかをコントロールできることが、誰かを信頼する必要がないという安心感を実際に与える」と語った。
プロジェクトの透明性を向上させ普及を目指す
The orb's software is now open sourcehttps://t.co/nk11m4vnQk
— Worldcoin (@worldcoin) March 22, 2024
Tools for Humanityは同日、虹彩認識デバイスOrbのコードをオープンソース化した。現在、Orbのソフトウェアコアコンポーネントは、MIT/Apache 2.0のデュアルライセンス下でGitHubに公開されている。
同社は14日、Worldcoin Foundationとともに、Trail of Bits社にOrbのソフトウェアの専門監査の結果を公開。監査の結果、Orbのコードにプロジェクトの目標を直接損なう脆弱性は見つからず、プロジェクトの目標を直接損なうような事例も特定されなかった。デフォルトのオプトアウトサインアップフローでは、Orbが収集するのは虹彩コードのみで、これが永続ストレージに保存されることはない。
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