XRP価格は7月2日に約2%上昇し、1.05ドル付近で取引されたが、この上昇を支える買いは急速に減少している。
長期保有者の買いが鈍化し、先物トレーダーもポジションを縮小、モメンタムも早期警告を発している。これらを踏まえると、2%の反発が維持できるかは不透明といえる。
XRP価格は上昇するも、モメンタムの裏付けなし
2%の上昇は、6月26日以降の取引量減少下で発生した。価格が上がる一方で出来高が減る場合、それだけ上昇を後押しする買い手が少ないことを意味し、動きの土台が弱い。
XRPのRSIも同様のシグナルを示す。直近の値動きの速さを測るモメンタム指標であるRSIは37.97と、中立ラインである50を大きく下回る。価格が上昇傾向でもモメンタムは依然弱い。
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さらに警告すべき点がある。価格は切り下げる一方、RSIは高値を更新しており、これは「隠れた弱気ダイバージェンス」と呼ばれるパターンが進行中であることを示す。これは下落トレンド再開の兆候となることが多い。
このシグナルは現時点で確定していない。XRPが直近高値(約1.069ドル)を回復できず、次の終値が下落した場合にのみ成立する。今のところリスクが高まっている段階であり、確定ではない。
XRPに精通した投資家も、この軟調な状況を認識しているようだ。
長期保有者の買い、約11%減少
オンチェーンデータによるXRP動向もチャートを裏付ける。長期保有者が保有するXRP全体の増減を示す「HODLer Net Position Change」(Glassnode指標)は、7月1日に約11%減少し、2億1360万XRPとなった。6月30日には約2億3930万XRPだった。
この減少は価格上昇時にもかかわらず発生した。つまり、安定して買い支えてきた層が小幅な上昇には追随せず、買い控えに転じている。
このデータは、一部投資家が今後の足踏みを警戒している可能性を示す。2桁の買い減少が続くと、反発は維持しづらくなる傾向。
ただし、買い意欲の弱まりが直ちに急落を招くとは限らず、先物市場の動向も根拠となる。
先物建玉11%減で、急落リスクを緩和
XRPのオープンインタレスト(未決済建玉総額)は、6月23日の8億6552万ドルから現在7億6632万ドルへと約11%減少した。ポジションの減少は、市場へのレバレッジが縮小したことを示す。
XRPのファンディングレート(資金調達率)は引き続きマイナス圏だった。市場の強気な買いが偏っておらず、警戒感が強いことを示し、急落につながる材料は乏しい。
こうした状況は下値リスクを限定的にする。過度なレバレッジが整理されているため、調整の際も強制的な売却圧力が発生しづらい。下落があっても深いものにはなりにくい。
今後はモメンタムの弱さと下値抵抗が共存する中、XRPの主要価格水準が重要な判断材料となる。
XRPの主要価格水準が今後の焦点
XRPは1.069ドルで最初の上値抵抗に直面する。これを終値で明確に上抜ければ、現状の隠れた弱気ダイバージェンスはいったん否定され、上値の可能性が広がる。
さらに確かな強さは、フィボナッチ0.618水準である1.099ドル超で示される。この領域を取り戻せば、上昇モメンタムが買い方に傾き、より強いXRP価格予想を下支えできる。
一方、1.046ドルが下値支持となる。ここを割り込めば「心理的な1.00ドル台」となり、売りが強まれば0.979ドル付近まで下値支持帯が視野に入る。
保有者の11%が売却に転じた動きとダイバージェンスの進行を踏まえると、XRPがレジスタンスで反落し安値で終える場合、弱気シグナルが確定する。1.069ドルの水準は、1.099ドルへの上昇転換と1.00ドル台への下落再試を分ける重要なライン。









