米メディア大手ブルームバーグは19日、アップル社がAIチャットボット「Apple GPT」の開発を進めていると報じた。Apple GPTは、OpenAI社が提供するChatGPTと同様の大規模言語モデルであり、プロンプトに対してドキュメントを生成する。
Apple GPTは一般消費者向けには設計されておらず、直近のリリースは未定。一方で、音声アシスタントSirIや地図アプリMapsの改良に関して既に利用されていることから、Apple製品の利便性向上に貢献するものと予想される。
情報筋によると、アップルは「Ajax」と呼ばれる大規模言語モデルの構築に必要な独自のフレームワークも開発したとのこと。Ajaxはグーグルの機械学習フレームワークGoogle Jax上で構築されており、Google Cloud上で稼働する。アップルのティム・クックCEOは5月の決算発表で、AI技術の受け入れについて「潜在能力は非常に魅力的なものの、解決すべき問題が山積している」と慎重な姿勢を見せていた。
OpenAI社が2022年11月にChatGPTを公開して以来、AI生成ツールの開発競争が進んでいる。グーグル社は13日、Google Birdの大型アップデートを実施。19日にはメタ社がオープンソースの次世代大規模言語モデル(LLM)となる「Llama 2」の無償提供を開始している。
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