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バイナンス、NFTレンディング事業に参入へ

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最大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスは25日、NFTマーケットプレイスにNFTローン機能「バイナンスNFTローン」を導入した。サービス開始は日本時間26日20時から。

公式ブログによると、バイナンスNFTマーケットプレイスでは現在、Bored Ape Yacht Club(BAYC)、Mutant Ape Yacht Club(MAYC)、AzukiなどのブルーチップNFTを担保にETHの借入れをサポートしている。NFTローンの現在の利息率は年7.91%で、ローン・トゥ・バリュー比率は40%から60%の範囲となる。過剰担保型のローンを採用している。NFTコレクションのフロア価格は、チェインリンクとオープン・シーの2つのデータソースからの集計されるバイナンスのオラクル・プライシングに基づいて計算される。同社は今後より幅広いNFTコレクションをサポートする予定。

  • ローン・トゥ・バリュー比率(Loan-to-Value Ratio、LTV)とは、借入金額を担保価値で割ったものをパーセンテージで表したもの。この比率は、借り手がローンを返済できなかった場合に、貸し手が担保を売却してローンを回収できる可能性を示している。LTVが高いほど、貸し手にとってリスクが高くなり、低いLTVは借り手にとってはより安全な借入れを意味する。
  • ブルーチップNFTとは、ブルーチップ株と同様に、高価値かつ低リスクと見なされるデジタルアセット。”ブルーチップ”という用語は株式市場から来ており、大市場資本化株を指す言葉である。

同サービスの特徴は以下の通りだ:

  • 1. 流動性の解放:価値が上昇したNFTを所有している場合、それを担保にローンを確保し、NFTの所有権を保持したまま流動性を獲得することができる。
  • 2. 即時借入:バイナンスNFTは、ユーザーが高品質のNFTに対して即時ローンを組むことを可能にし、NFT所有者に迅速な流動性をもたらす。
  • 3. ガス代ゼロ:バイナンスNFTのプラットフォームは、ローン取引のガス代をゼロにすることで、ユーザーが取引コストを削減することが可能。
  • 4. 清算保護:借り手は、NFTが清算された後でもローンを返済できるセーフティーネットを提供。
  • 5. 低利率:バイナンスNFTローンは競争力のある低金利率を提供し、NFTを流動性に活用しようとするユーザーにとってフレンドリー融資オプションを提示する。

同社は2021年4月にNFTマーケットプレイスを導入し、今年の初めにはOrdinals(ビットコインNFT)のサポートを追加している。バイナンスのレンディング機能の導入は、新興NFTマーケットプレイスBlurが5月初めにNFTレンディングプロトコルBlendをローンチした直後のこと。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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