ビットコインのファンディングレート、20カ月ぶり高水準=強気相場に警戒感

  • ビットコインのトレーダーは、過去20か月で最も大胆なレバレッジ取引を行った。
  • 前回これが起きた際、買い手にとっては悪い結果となった。
  • クジラと個人投資家は、もはや同じ方向に賭けていない。
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ビットコイン(BTC)のファンディングレートが20カ月ぶりの高水準に達した。過去の相場では、こうした水準への上昇が相場反転の警戒サインとなっている。ファンディングレートがプラスの場合、ロングポジションを保有するトレーダーが手数料を支払っており、ビットコイン市場が上昇を見込む強気に大きく傾いていることを示す。

前回この水準に達したのは2025年1月で、当時のビットコインは10万2000ドル前後で推移した後、相場が反転した。今回は6万4300ドル前後で推移するなか、強気のポジションを取っていたトレーダーの一部がすでに手じまいを始めている。ファンディングレートの急上昇が、ビットコイン相場の過熱を示す可能性がある。

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なぜビットコインのファンディングレートは20カ月ぶり高水準となったのか

ファンディングレートとは、パーペチュアル先物(永久先物)が現物価格と連動するための手数料である。ロング勢が増えると、ロングがショートに手数料を支払い、レートはプラスとなる。CryptoQuantは最新のビットコイン・ファンディングレートが20カ月ぶりの最高水準となったと指摘しており、多くのトレーダーが買いに賭けているサインとみられる。

今回の動きは機関投資家ではなく、個人投資家主導とみられる。8月17日、個人のロング/ショート比率は2.22に急騰し、ショート1に対しロング2超の割合となった。

クジラ対個人投資家のロング/ショートポジション動向
クジラ対個人投資家のロング/ショートポジション動向 出典: Charlie Quant Lab

一方、上位トレーダーであるクジラは1.47にとどまった。大口資金が静観する中、個人投資家がリスクを積み増していた構図。

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ビットコインのファンディングレート急騰は過去にも天井を示唆したか

実際に最近も発生している。ビットコインのファンディングレートが今回と同様の水準となったのは2025年1月20日で、当時の価格は10万2198ドル付近だった。その直後、局地的な天井を付けている。ロングに集中した状態は新たな買い余力を失い、価格下落時の手仕舞い余地も大きくなる。

ビットコインのファンディングレート推移
ビットコインのファンディングレート推移 出典: CryptoQuant

端的に言えば、この水準は買いが既に一巡した状態を示す。参入意欲のあるトレーダーが既に買っており、次の大きな動きは上昇より下落の可能性が高いとみる。

トレーダーは既にロングポジションの手仕舞いを始めたか

事実、急速に進行している。ファンディングレートは低下し始め、個人のロング/ショート比率は2.22から1.47へと戻りつつある。過度にポジションを積み上げた個人投資家が出口に殺到している形。

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最も顕著なのは価格推移だ。8月16日以降、ビットコインは3.41%上昇したが、ロングポジションは同期間に減少した。価格上昇とロング減少は強制ロスカットでなく意図的な利確を示しており、個人投資家が高値で利益確定したとみられる。クジラ勢は一貫して1.47付近に比率を維持しており、現在は両者ともポジションが中立化している。

ヘッド&ショルダーズ・パターン
ビットコインのヘッド&ショルダーズ・パターン 出典: TradingView

チャートも慎重姿勢を後押しする。7月13日以降、ビットコインはヘッド&ショルダーズ(H&S)形成を描いている。このパターンはしばしば上昇トレンドから下落転換を警告する。

ビットコインは8月17日以降も上昇基調だが、反発には上値が重い。イラン原油を巡る地政学リスクがリスク選好を抑制し、同時期に出来高も減少しており、右肩への買い意欲に勢いは見られない。

ビットコインの今後の動向を左右する重要価格水準は

ネックラインである6万1763ドル近辺が重要となる。この水準を終値で下回れば、下値へのブレイクアウトが確定し、測定値では5万7894ドルまで約6.5%下落するシナリオとなる。下値のサポートは6万768ドル、さらにその下は5万7894ドル。

ビットコイン価格分析
ビットコイン価格分析 出典: TradingView

一方、上昇シナリオも残る。ビットコインが終値で6万5419ドルを回復すれば、目先の下落シナリオはやや和らぎ、6万6922ドルのヘッド超えとなれば完全否定となる。どちらの流れとなるかが決するまで、ファンディングレートの推移が市場動向を示す指標となる。資金流出が続くか、再び参入が始まるか注視が必要だ。

アナリストの見解:今後重要になるのは、新たな買いがどこから入るかである。現物需要と安定したETF流入が、レバレッジだけでは維持できない下値を支える。資金調達率がマイナスに転じると、忍耐強い投資家が再び買いに動く局面となる。

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