ビットコイン価格は、4月22日に突破に失敗した7万9510ドルのブレイクアウト水準へ再び接近している。しかし、オンチェーンの3つの指標により、米国の機関投資家による需要減退が確認できる。チャート上はブレイクアウト態勢だが、裏付けとなる買いは後退している。
ビットコイン(BTC)は8時間足チャートで7万9098ドルを付けている。0.54%高で、2月下旬から継続する上昇チャネルの上限直下に位置する。表面的には上昇傾向に見えるが、モメンタムの乖離、米国勢の買い減少、そしてショートスクイーズの燃料枯渇と、内部環境は逆方向のシグナルを発している。
弱気のダイバージェンス、4月22日同様に再度ブレイクアウト失敗の警告
2月下旬以降、ビットコインは上昇チャネル内で推移している。安値を切り上げつつ抵抗線も上昇する構造で、着実な蓄積傾向を示している。BTCは4月22日にチャネル上限で反転し、ブレイクアウトは不発に終わった。現在、価格は同じ水準への再挑戦を迎えている。
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モメンタムは前回よりも弱い。4月14日から4月27日まで、BTCの価格は高値を切り上げたが、価格の変化速度を0~100で示す指標であるRSI(相対力指数)は、ほぼ高値切り下げを示しつつある。
これは典型的な弱気のダイバージェンスで、価格の強さが基礎となる勢いを上回った場合、反転の前兆となるパターン。直近の8時間足が現行足より安く引ければ、このダイバージェンスが確定し、高値も明確になる。
コインベース・プレミアム低下、4月17日と同一パターン
2つ目の警告は、コインベース・プレミアム・インデックスが示す。これは、コインベースのビットコイン価格と他取引所の価格差から米国需要を推定するオンチェーン指標。4月22日のブレイクアウト試行時、プレミアムは0.038だったが、4月27日には価格上昇にもかかわらず0.020まで低下。チャートが強気に見える一方で、米国勢の買いは後退している。
過去のパターンでは、この乖離がある場合は結局価格が需要水準まで調整される。4月14日から4月16日にかけてプレミアムは0.064から0.011へ急落したが、BTC価格はその間も上昇した。結局1日後に価格は保ったまま、4月17日に7万7089ドルから翌セッションで7万3820ドルまで下落した。
プレミアム・インデックスは先行指標となる。米国の需要が後退すると、BTC価格も数日以内にそれに追随する。今の状況は当時のパターンと同じで、プレミアムが下がるなかで価格だけが一時的に上昇している。
建玉・資金調達率が示す、ショートスクイーズ燃料の枯渇
ブレイクアウトには必ずしも買い需要が必要とは限らない。ショートが多ければ、カバーによるショートスクイーズが逆に価格を押し上げる場合がある。しかし、この燃料が今は枯渇しつつある。建玉(OI、未決済先物契約額)は4月22日時点で340億2000万ドル、資金調達率(長短期ポジション間の資金移動でポジションバイアスを示す指標)は-0.021%と大きくマイナスだった。
この日、ショートポジションが多かったもののスクイーズは起きず、ブレイクアウトは失敗した。
現在はさらに弱い構造だ。OIは328億9000万ドルまで下落し、11億3000万ドル分の建玉が清算された。資金調達率も-0.002%と、4月22日の10分の1に圧縮された。
BTCのショートが減少しており、7万9510ドル突破を支えるショートカバーの燃料が消失している。
ビットコイン主要価格水準:7万9510ドルが分岐点、7万6074ドルが下落第1ポイント
8時間足で明確に7万9510ドルを上抜けて引ければブレイクアウトが確定する。8万ドル台を視野に入れつつ、乖離ベースの弱気シナリオも否定する。ただし、実体で上抜けできなければ構造は維持され、調整が続く。
コインベース・プレミアムが4月14日から17日まで示したパターンと同じ動きなら、下値の第1ターゲットは7万6074ドルとなる。この水準を割り込むと、7万3948ドル、7万2230ドルも視野に入る。
決定的なサポート水準は7万0512ドルで、0.618フィボナッチと日足チャートで最も強力なサポートクラスターとなる。この7万0512ドルを割り込むと、上昇チャネル構造が大きく弱まる。現時点では、ダイバージェンスと需要減少、流動性の枯渇により、上抜けは難しい状況。





