ビットコイン(BTC)現物ETFは7月2日に2億2170万ドルの資金流入を記録した。10営業日ぶりのプラスとなり、6月末から続くクジラの買いの波に追随する形となった。
複数週にわたる機関投資家の売りで、資金は約27億ドル流出していたが、この1日で状況が変わった。一方、オンチェーンの買い手は売却分を着実に吸収してきた。
機関が売却する中、クジラは買い続けた
大口投資家はウォール街よりも早く動き始めていた。CryptoQuantのSpot Average Order Size(現物平均注文サイズ)によると、6月30日以降、毎日大型クジラの注文が確認されている。
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この買いは7月5日まで続き、その際追跡された注文では約857BTCが6万3600ドル近辺で取引された。期間を通じて、小口ではなく大口注文が数値を押し上げている。ビットコイン価格は先週比で約7%上昇しており、クジラの注文は買いが中心とみてよい。
この数値は、いくつかの大きな取引が多くの小口取引を上回ると上昇する。今回も、資金規模の大きな買い手が中心となり、個人投資家は静観していた。
この継続的な動きは確信の強さを示しており、クジラが年間高値を付けた時期に個人投資家が様子見していた過去の局面にも通じる。
ETFもついにクジラの動向に追随
機関投資家は10営業日連続で資金流出となっていた。SoSoValueのデータによれば、米国の現物ビットコインETFは7月2日までに約27億ドルの資金流出を記録。しかし、2億2172万ドルの資金流入が流出続きに歯止めをかけた。
ウォール街大手のフィデリティFBTCが1億6596万ドルでトップ、ARKBは9184万ドル増。最大規模のブラックロックIBITは、なおも4043万ドルの資金流出だった。
この転換は、6月に発表された5万7000人という弱い雇用統計による追加利上げ観測後退の翌日に訪れた。それでも6月はファンドにとって過去最悪の月となり、年初来では54億ドルの資金流出が続く。
1日だけのプラスでは負債を補えない。ただ、機関投資家が売却する中でクジラが供給を吸収していたというパターンは過去の相場底近辺でもみられており、7月2日は再び両者の動きが重なった可能性を示唆する。
オンチェーンデータが示すビットコイン価格の薄い上値抵抗
両者はいまや同じオンチェーンデータを意識している可能性がある。GlassnodeのUTXO Realized Price Distribution(URPD)は、現在のビットコイン供給が最後に取引された価格帯を示し、コインが集中している水準を可視化する。
このコイン集中帯は、購入投資家が直近の価格反発で損益分岐点付近を狙い利確圧力となりやすい。反対に、取引があまり行われなかった水準では売り圧力が薄くなる。
現在、すぐ上値は売り圧力が薄い。6万4373ドル付近で最後に動いた供給は全体の0.72%で、チャート内でも最も細い帯の一つにとどまる。上値抵抗は限定的という構図である。
一方、下値は分厚い。6万1849ドル付近に全供給の2.09%、6万587ドル付近に2.13%が集中しており、オンチェーン上の底打ちサインとなりやすい支持帯となっている。
つまり、上方向は供給が少なく、下値は厚い。必ずしも動意を示唆するわけではないが、買い手と売り手がどこで攻防しているかが分かる構図。
今のところ、クジラも機関も同じチャートを同じ側から見ている様子。頭上の薄い帯域が構造どおり順調に抜けるかどうかが、今後数日の焦点となりそうだ。









