米資産運用大手ブラックロックが2023年上半期、ビットコイン(BTC)マイニング大手4社へ大規模な投資を行っていたことが明らかとなった。同社はビットコイン・マイニング時価総額上位5社のうち4社に出資し、現在、この4社の第2株主となっている。ブラックロックは6月に現物型ビットコインETF(上場投資信託)を米証券取引委員会(SEC)に申請するなど、暗号資産(仮想通貨)への投資が続いている。
各国企業の時価総額ランキングを提供するCompaniesMarketCapによると、ブラックロックが投資したビットコイン・マイニング大手4社の時価総額合計は54億ドル。ビットコインは現在、1BTCあたりの採掘コストが3万3374ドルであるのに対し、取引価格は2万7252ドルと割安なことから、ビットコイン・マイニング業界では収益悪化および株価下落が続いていた。このため、ブラックロックは割安でビットコイン・マイニング企業株を大量取得したかたちとなった。
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ブラックロックが投資したBTCマイニング企業の取得株数とその時価総額は以下の通り。同社によるビットコイン・マイニング企業への投資額は4億1150万ドルに達し、これは2022年に発表されたブラックロックの保有資産1176億ドルのうち、0.35%に相当する。
- Riot Blockchain(RIOT):1074万9369株(6.14%)、時価総額1億9908万ドル
- Marathon Digital Holdings(MARA):1億0930万8032株(6.44%)、時価総額1億9000万ドル
- Cipher Mining(CIFR):220万0654株(0.88%)、時価総額836万ドル
- TeraWulf(WULF):483万1312株(2.28%)、時価総額1410万ドル
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持ち株比率増加に伴い、ブラックロックは米ビットコイン・マイニングのロビー団体「ビットコイン・マイニング評議会(BMC)」の主要メンバーとなっている。
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