ビットコイン価格(BTC)は27日、過去2週間の価格上昇を維持しており、本稿執筆時点では3万4000ドル代を推移している。今週ビットコインは22年5月ぶりとなる3万5000ドル代を更新し、日本円でも年初来最高値を更新した。過去7日間では16.2%上昇した。価格の上昇を受けビットコインは2月ぶりとなるゴールデンクロスが発生すると見られる。

- ゴールデンクロスとは50日単純移動平均が200日単純移動平均を上回ったときに起きる。強気のトレンドパターンが強気に反転したことを示す。
市場では米国証券取引委員会(SEC)のビットコイン現物型上場投資信託(ETF)の承認を見据えた強気の見方が見られたのは既報の通り。7日間平均レベルでの仮想通貨取引所の日別取引量は5月ぶりの高水準を更新した。米大手銀のJPモルガンが水曜日に公開したレポートによれば、ニコラス・パニギスツォグロウアナリストらは直近の上昇は機関投資家の動きとの関連性が見られると指摘。先物取引を利用した機関投資家のビットコインへの投資が急増した。同氏はビットコインETFが承認されない場合、多くの機関との訴訟に直面するとの見方を示した。
ビットコイン、短期的には買われすぎか
一方、オンチェーンデータプロバイダーのクリプトクアントによれば、ビットコインの3万5000ドルを契機に6ヶ月未満の短期ホルダーが利確をする動きが観測された。投稿者のダン・リム氏はSECのビットコインETFの承認をするタイミングが明確にならない場合、短期的な価格調整・横ばいの動きに移行する可能性があると指摘。価格が横ばいとなった場合アルトコインへの資金流入も視野に入るとした。現在のビットコインドミナンスは54.2%と21年4月ぶりの高水準を推移している。
暗号資産取引所Power Tradeのベルント・シシュカ氏はBeInCryptoJapanに対し「ビットコイン価格は明確なブレイクアウトを示し、500日ぶりとなる高値水準を記録した。これを受け、ビットコインに注目を集まり、3万ドルで購入しなかった人々が現在、購入する動きが観測されている。ブラックロックのビットコインETFがDTCCの適格ファイルにリストされたことが価格上昇のきっかけとなった。ETFの近い承認に対して、多くの人々が過度に期待している」との見解を示した。
米大手仮想通貨投資企業のギャラクシーは25日、ビットコインETFの市場規模に関するレポートを公開。レポートによれば、ビットコインETFが承認された場合1年目には140億ドル・3年後には390億ドルの資金が流入し、価格が74%上昇するとの見解を示した。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
