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暗号通貨詐欺、2023年9月の被害額は前月比7倍に|Certik

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ヘッドライン

  • 米ブロックチェーン・サイバーセキュリティ企業Certikによると、9月に発生した暗号通貨詐欺の被害総額が3億3200万ドルに上った
  • 8月の被害総額は4580万ドルだったが、7.25倍に急増。現在、暗号資産関連のハッキングや詐欺被害が急増している
  • SIMスワップ、フィッシング攻撃などの被害も多発しているため、ユーザーは注意が必要
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米ブロックチェーン・サイバーセキュリティ企業Certikによると、9月に発生した暗号通貨詐欺の被害総額は3億3200万ドルに上った。8月の被害総額は4580万ドルで7.25倍に急増。現在、暗号資産(仮想通貨)関連のハッキングや詐欺が横行していおり、ユーザーは注意が必要のようだ。

9月に発生した最大の事件は、香港の分散型クロスチェーン転送プロトコルMixin Networkのエクスプロイト(脆弱性につけ込んだ攻撃)。被害額は2億ドルに上った。これに加え、海外取引所CoinExとStake.comがハッカーによる攻撃を受け、それぞれ5300万ドルと4100万ドルを不正流出した。北朝鮮のハッキング集団ラザルス・グループが両取引所へのサイバー攻撃に関与した疑いがある。暗号通貨詐欺の種類別の被害額(9月)は以下の通り。

エクスプロイトが暗号通貨詐全体の99%以上を占め、ラグプルやフラッシュローン攻撃による被害額は計230万ドル。暗号通貨詐欺の被害額は年初から累計して、13億4000万ドルに達している。

急増する暗号資産詐欺に注意

同10日、イーサリアムのヴィタリック・ブテリン共同創設者のX(旧Twitter)アカウントがSIMスワップによるハッキング被害を受けた。この時、二次被害として69万1000ドルの不正流出が確認された。同16日には米投資家のマーク・キューバン氏がフィッシング攻撃に遭い、87万ドルを不正流出。マルウェア(侵入用ハッキングツール)の一種と思われる偽物のメタマスクをダウンロードしたことが原因とされている。

人気のソーシャルファイ(SocialFi)Friend.Tech(フレンドテック)でもSIMスワップによる資金流出が多発している。10月5日には、アカウントセキュリティを強化するため、ログイン方法の変更に関する新機能のアップデートが行われた

SIMスワップとは:
攻撃者が被害者の電話番号を乗っ取り、電話番号に紐付けられた銀行口座、暗号資産ウォレット、ソーシャルメディアなど各種サービスへの不正アクセスを可能にする情報窃盗の手法。

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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