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フレンドテック(Friend.Tech)、暗号通貨詐欺による資金流出が多発

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ヘッドライン

  • 分散型SNSのFriend.Tech(フレンドテック)でこのほど、SIMスワップ詐欺などによるハッキング被害が複数報告されている
  • 二段階認証アプリ(2FA)の導入がセキュリティ強化に有効だが、フレンドテックではまだ導入していない
  • フレンドテックは、ソーシャルトークン「Keys」を発行し取引できる分散型SNSで、Xアカウントと連携が可能
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分散型SNSFriend.Tech(フレンドテック)でこのほど、SIMスワップ詐欺などによる資金の不正流出が複数報告された。2段階認証アプリ(2FA)の導入がセキュリティ強化に有効だが、フレンドテックではまだ導入していない。同アプリへのアクセスは現状、Eメールまたは電話番号に依存している。いずれかの個人情報が漏洩した場合、アカウントのハッキングリスクが懸念される。

フレンドテックは、ソーシャルトークン「Keys」を発行し取引できる分散型SNSで、X(旧Twitter)アカウントと連携が可能。Keysトークンの売買が発生するたび発行主へ手数料収益が還元されるなど、ソーシャルファイ(SocialFi)分野の分散型アプリケーション(DApps)として注目されている

フレンドテックで22ETH(約530万円)の不正流出

米国居住のDaren氏は3日、フレンドテックのアカウントハッキング被害を報告した。ハッカーは、Daren氏が所有していたソーシャルトークンKeys(旧Shares)34点を売却し、アプリ内ウォレットから22ETH(約530万円)を抜き取ったとのこと。Daren氏によると今回、SIMスワップ詐欺に遭ったという。2日未明に迷惑電話が殺到し、携帯電話をマナーモードに変更した。結果として、不正アクセスの可能性を通知する通信会社Verizonからの通知を見落とした。

この他にも、フレンドテックのアカウントがハッキングされ、Keysトークンを売却された上、6.5ETH(約160万)を盗まれたという報告や、20ETH以上を不正流出したという報告などが散見されている。

SIMスワップとは:
攻撃者が被害者の電話番号を乗っ取り、電話番号に紐付けられた銀行口座、暗号資産ウォレット、ソーシャルメディアなど各種サービスへの不正アクセスを可能にする情報窃盗の手法。

増加する暗号通貨詐欺

ここ最近、X(旧Twitter)ユーザーを狙ったSIMスワップ詐欺やフィッシング攻撃など、暗号通貨詐欺が立て続けに発生している。9月10日には、イーサリアムのヴィタリック・ブテリン共同創設者のXアカウントがハッキング被害に遭った。この時、ハッカーはフィッシングサイトと思われる悪意のあるリンクを投稿し、総額69万1000ドル(当時レートで1億1000万円)の不正流出が確認された。ブテリン氏は後日、ハッキング被害の経緯について報告し、自身の携帯電話T-MobileがSIMスワップ詐欺により乗っ取られたと明かした

同16日には米投資家のマーク・キューバン氏が暗号通貨詐欺の被害に遭い、87万ドル(当時レートで1億3000円)を不正流出した。マルウェア(侵入用ハッキングツール)の一種と思われる偽物のメタマスク(MetaMask)をダウンロードしたことが原因。最大手暗号資産取引所バイナンスのチャンポン・ジャオCEOもこの件に言及し、ユーザーにセキュリティ対策の見直しを促していた。

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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