暗号資産ショート勢が1時間で12億3000万ドル損失、ビットコインクジラ3者が全滅

  • ビットコインの急騰で暗号資産のショートポジションは1億2,300万ドルの損失を1時間で出した。
  • ハイパーリキッドで3人の大口投資家が合計1億9,400万ドルを失った。中には1,800ビットコインの空売りもあった。
  • FOMC議事要旨が午後2時(米東部時間)に公表され、相場の上昇が続くかどうかを左右する。
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暗号資産市場の弱気派にとって、2026年最悪級の1時間となった。ビットコイン(BTC)が2.5%上昇し6万8424ドル付近に達する中、12億3000万ドル相当のショートポジションが60分間で強制ロスカットされた。

分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッド上のクジラ3ウォレットは、損失のうち1億9400万ドル分を吸収した。強制買戻しが債券市場起点の急騰をさらに加速させた。

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12億3000万ドルの暗号資産ショートロスカットの内幕

1時間あたりの総ロスカット額は13億1000万ドルに達し、ほぼ全てがショートポジションであった。CoinGlassのデータによる。

ビットコイン関連の損失は約7億7000万ドルとなり、イーサリアム(ETH)分がさらに4億3000万ドル上積みした。ETHは3.9%上昇し、2000ドル台を回復して2084ドル付近まで買われた。

暗号資産ロスカット 出典:Coinglass
暗号資産ロスカット 出典:Coinglass

24時間累計で11万4038トレーダーに対し、ロスカット額は15億7000万ドルに上り、そのうちショートが14億1000万ドルを占めた。最大となった単一注文はビットゲットのETHポジションで、3218万ドル相当。

ハイパーリキッド上で最も大きな損失となったのはウォレット0x8c96で、ビットコイン1800BTC分(約1億1700万ドル相当)のショートが全てロスカットされた(Hypurrscan 記録による)。

さらに2件が続いた。ウォレット0x431fは677BTC(約4400万ドル相当)のロスカットで全損(履歴)。3件目の0x004eは500BTC(約3300万ドル相当)を失った(取引参照)。

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この仕組みは自己増幅的だ。ショートのロスカットが発生すると取引所は市場で現物買い戻しを強制し、これが価格を押し上げて次のロスカットの連鎖に至る。このループ構造が、BTCが1時間で複数日のレンジを一気に駆け上がった背景である。

FOMC議事要旨でショートカバーは続くか

発端はワシントン発であった。本日のBTC価格は6万8424ドル付近で推移。長期債の買戻しが倍増し、米国債利回りが19年ぶり高値から押し下げられたため。

このタイミングは不確実性を高める。米連邦公開市場委員会(FOMC)は、ワイプアウト発生から数時間後の米東部時間14時に7月会合の議事要旨を公表する予定。会合では金利を3.50〜3.75%に据え置いたが、地方連銀総裁3人が利上げを主張し反対票を投じていた。

市場はタカ派の見解がどこまで広がったか注視するだろう。Newsquawkの予想では、9月据え置き確率は約65%とされる。

この展開は7月初旬を思い起こさせる。当時のアナリストはBTCが6万2000ドルからさらに上がる要因を検証したが、ショートロスカットが大半を占めていた。

ショートカバー相場は急加速し、急収束する。ハト派的な議事要旨なら、強制買戻しに変わる実需買いを呼び込む可能性。一方、タカ派サプライズなら米利回りが5.3%水準へ再上昇し、生き残ったベア派に勢いが戻る展開もあり得る。


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