シタデル・セキュリティーズがCrypto.comに4億ドルを出資し、同取引所の評価額は200億ドルとなった。これは、2016年の設立以来、同プラットフォームが初めて調達した機関投資家からの資金である。
この出資は、暗号資産分野の資金調達が急減する中で際立っている。一部の大手プラットフォームは依然として9桁規模の投資を集めているが、取引件数は急減している。
シタデル、Crypto.comに4億ドルを出資
調達資金は新市場への進出を後押しする。Crypto.comは、発表で、トークン化証券やデリバティブ分野に参入する予定だと述べた。
シタデル・セキュリティーズのジム・エスポジト社長は、伝統的金融とデジタル資産の融合について「市場効率化の余地が広がる刺激的な進化だ」と語った。
なお、シタデルが投資している暗号資産関連事業はCrypto.comだけでない。2025年11月にも同社はクラーケンに2億ドルを投資し、評価額は200億ドルとされた。
暗号資産資金調達、2020年以来の最低水準
シタデルによる今回の取引は、業界全体の資金調達撤退の流れに逆行する。CryptoRankによると、2024年6月に暗号資産企業が成立させた資金調達ラウンドは61件で、2020年11月の49件以来、月間として最少となった。
件数は5月の89件から31.5%減少した。さらに、6月の水準は、2022年3月に記録した218件から72%低い水準となった。
月間の資金調達総額も同様の傾向にある。6月の集計額は14億4000万ドルで、5月の38億9000万ドルから大きく落ち込んだ。
7月に入ってもこの傾向に大きな変化は見られない。7月中旬時点で累計7億6380万ドルが調達されており、落ち込み傾向が続く。
これらのデータは、市場規模による分化の広がりを示す。既存の大手取引所は9桁規模の資金を引き続き集める一方、業界全体の調達件数は減少している。今後数か月で、この格差が縮小するのか、長期的傾向となるのかが注目される。
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