DeFi(分散型金融)レンディング大手Aave(アーベ)は15日、新たにステーブルコインGHOをローンチした。イーサリアム(ETH)のメインネット上で発行し、流通量はローンチ後24時間で150万ドルに達した。
GHOは、イーサリアやAaveのネイティブトークンAAVEを含む複数の暗号通貨によって裏付けされた、米ドル連動型のステーブルコイン。裏付けとなる資産の透明性が高く、完全にオンチェーン上で検証可能な点が特徴となっている。
Aaveの独自ステーブルコインGHOとは
AaveプロトコルではステーブルコインGHOの発行・運営から得られる収益を、DAOコミュニティのプール(トレジャリー)に入れるとしている。トレジャリー運用に関しては、Aave発行のAAVEおよびstkAAVEトークン保有者間のDAOコミュニティ投票に委ねられる。
ステーブルコインGHOの取引はスマートコントラクトを介して行われ、運営ポリシーが中央集権的な組織や個人によって変更されることはないとしている。
すべての取引はスマートコントラクトを通じて自動で行われ、GHOコインの取引データは、ブロックチェーンから直接、あるいは他のインターフェイスを通じて入手し、監査することが可能だ
GHOローンチ公式発表(mirror.xyz)
Aaveコミュニティからの反応は上々で、本稿執筆時点におけるステーブルコインGHOの時価総額は222万ドルとなっている。
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ステーブルコイン市場のシェア競争|DeFiは大きく出遅れる
現在、大手DeFiプロトコルの間でステーブルコインのシェア競争が起きている。時価総額ランキングを見ると、メイカーダオ(MakerDAO)が発行する暗号資産担保型ステーブルコインDAIがリードしている。カーブ・ファイナンス(Curve Finance)も5月、米ドル連動型ステーブルコインcrvUSDをローンチしている。
しかしながら、DeFiプロトコルが発行するステーブルコインの流通量は、テザーコイン(USDT)やUSDコイン(USDC)のような、中央集権的な暗号資産企業に比べて大幅に遅れている。現在、USDTとUSDCだけでステーブルコイン市場の87%を独占している。
USDTの発行企業テザーは2022年、1億5000万ドル相当の資金凍結を行った。この時、特定のウォレットアドレスをブラックリストに指定するなど、中央集権化への懸念が高まっていた。
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翻訳:BeInCrypto Japan
原文:Aave GHO’s Stablecoin Goes Live on Ethereum Mainnet
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