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イーサリアム一部開発者グループ、新トークン規格「DN-404」を発表|ERC-404の脆弱性を改善

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ヘッドライン

  • イーサリアムの一部開発者グループは13日、新しいトークン規格「DN-404」を発表した
  • 新規格は、ERC20トークンとERC721トークンの特徴を組み合わせた「Divisible NFT」であり、先行するERC-404の持つ非効率性や標準への非準拠、特定のエッジケースでの問題点を解決する目的を持つ
  • DN-404は、ERC-20とERC-721の2つのコントラクトを利用し、ユーザーがトークンの最小単位を保有することで自動的にNFTを受け取り、分散型取引所(DEX)で即座に取引可能にする
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イーサリアムETH)の一部開発者グループは13日、新しいトークン規格「DN-404」を発表した。新規格は、ERC20トークンとERC721トークンの特徴を組み合わせた「Divisible NFT」であり、先行するERC-404の持つ非効率性や標準への非準拠、特定のエッジケースでの問題点を解決する目的を持つ。

DN-404は、ERC-20とERC-721の2つのコントラクトを利用し、ユーザーがトークンの最小単位を保有することで自動的にNFTを受け取り、分散型取引所(DEX)で即座に取引可能にする。これにより、NFTの「半可換性」を実現し、取引の効率化を図っている。

ERC-404が試みた単一契約による可換トークンと非可換トークンの統合は、標準を逸脱するリスクや脆弱性の問題を抱えていたが、DN-404ではこの問題を解決するためベースとなるERC-20トークンとミラーとなるERC-721トークンの2つのコントラクトを採用している。

開発者の1人Cygaar氏によると、ほとんどの取引がERC-20トークン上で行われ、これらのトークンはNFTの一部として考えることができる。トークン保有者が最低限の基本単位(10^18)を持っている場合、自動的にERC-721のミラートークンが付与されるという。

ERC-404同様、コードの監査を経ていないため注意が必要

Cygaar氏によると、DN-404はNFTマーケットプレイスとDEXの両方での取引を可能にし、新たな流動性を提供する。DN-404のコードはオープンソースで提供されているが、正式な監査を受けていないため使用には注意が必要である。開発チームは、コードをオープンソースで提供し、他のプロジェクトがハイブリッドトークンを構築できるようにしているが、詐欺への警戒も促している。

ERC-404の仕組みとは?|加熱感はなくなり、Pandraトークンの時価総額は40%下落

ERC-404とDN-404の比較では、ERC-404がトークンのミントとバーンのメカニズムを通じてNFTの分割転送を可能にした点が挙げられる。このシステムでは、トークンがNFTにリンクされ、トークンの全量を購入することでリンクされたNFTがミントされ、トークンの一部を売却するとNFTがバーンされる仕組みである。

トークンの分割を保持しているウォレットが必要な分割を購入すると、新しいNFTが自動的にミントされる。

ERC-404の注目度が高まる中、DN-404の登場は市場に新たな動きをもたらした。ERC-404のPandoraトークンは、発売数日で価値が10,000%以上も上昇した後、3日間で時価総額が40%下落した。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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