イーサリアム(ETH)のレイヤー2ブロックチェーンLinea(リネア)は16日までに、メインネットのローンチを完了した。リネアは、暗号資産(仮想通貨)ウォレットMetaMaskの開発を手掛ける米Web3企業コンセンシスが独自に開発。ユーザーは今後、他のブロックチェーンからリネアへ暗号通貨をブリッジし、同ネットワーク上での分散型金融(DeFi)運用などが可能となる。
リネアはメインネットのローンチを記念し、17日から31日まで初期ユーザー向けのキャンペーンを実施している。ユーザーは、MetaMaskの暗号資産交換機能を利用してステーブルコインUSDC.eを購入する際、リネアの取引手数料(ガス代)が免除される。なお、同キャンペーンはMetaMaskの他、米ステーブルコイン企業サークル、決済代行会社BanxaおよびTransakと共同で開催。
リネアは、ゼロ知識証明(Zero-Knowlegde)を取り入れたロールアップ技術「zkロールアップ」を導入した、最新のスケーリングソリューション。EVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性を持ち、開発者はイーサリアムの分散型アプリケーション(DApps)をLineaへ簡単にデプロイできる。7月11日にメインネット・アルファ版をリリース後、150以上のパートナーがDappsをデプロイを完了。270万件以上のトランザクションが発生しており、リネア・ネットワークへの流入資産は2600万ドルに達している。
イーサリアムのレイヤー2ネットワーク関連データを提供するL2BEATによると、リネアのTVL(Total Value Locked:DeFiプロトコルに預けられた暗号資産の総価値)は約3200万ドル、レイヤー2ブロックチェーンの中で第14位。なお、リネアでは独自トークンの発行計画はない。
ロールアップとは:
メインネットにおけるブロックチェーンのセキュリティを活用しつつも、取引処理の一部をオフチェーンで行い、ブロックチェーンの混雑解消やガス代(取引手数料)抑制を図るスケーリングソリューションのこと。
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