カンザスシティ連邦準備銀行のジェフ・シュミット総裁は火曜日、現行の金融政策は引き締め的ではなく、インフレ率を2%に戻すには一段と引き締めた政策が必要になるとの認識を示した。
同氏の発言は、FRBが政策金利を3.50%~3.75%で据え置いた決定から1週間足らずで出された。なお、この決定には3人が反対し、0.25ポイントの利上げを主張した。
シュミット総裁「現行政策は非引き締め的」
カンザスシティ連銀オマハ支部のイベントで、シュミット総裁はインフレを最重要課題と述べた。物価上昇率は5年以上にわたりFRBの目標を上回って推移している。
「需要と投資が強い現状では、私は金融政策が引き締め的だとは考えていない。したがって、インフレ率をFRBの2%目標に戻すには、さらに政策を引き締める必要がある」と述べた。
シュミット総裁はまた、供給要因に起因した物価上昇圧力を一時的と捉えることへの警戒感も示した。需要が強ければ、この種のショックはインフレの急騰を引き起こすと指摘した。
シュミット総裁は今年の金融政策決定には投票権を持たない。ただ、同氏のスタンスは、先週のFOMCで3対9に割れた反対派3人と重なる。この決定は投資家心理を揺るがし、ダウ平均株価を下落させ、30年物米国債利回りは2007年以来の水準となった。
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ポールソン総裁、9月利上げ観測に慎重姿勢
一方、フィラデルフィア連銀のアンナ・ポールソン総裁は異なる立場から、CNBCに対し「現行政策はすでにやや引き締め的」と語った。同氏は、関税やエネルギーショックを除けば基調インフレ率は2.4~2.8%と推計した。
ただし、ポールソン総裁は緩和の余地はないとの見方も示した。さらなる進展がなければ調整とは一段の引き上げ、もしくは現状維持の長期化を意味すると述べた。
「今後何が適切かについて、柔軟な姿勢で臨む」とコメントした。
市場ではタカ派的観測が台頭。CME FedWatchによれば、9月の0.25%利上げ実施確率は56.9%、12月までに少なくとも一度は引き上げる確率も83.2%に達した。
どちらが主導権を握るかは次のインフレ統計次第。インフレ率が加速すればシュミット総裁の主張が強まり、レート感応度の高い暗号資産などの資産価格にも一段の圧力となる。
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